第10回は、グランドスタンド下段でF1マシンの迫力を間近で体感できる「V1席」。
快適性に加え、スタートやオーバーテイクなどもあり、特に23歳以下はV1席一択です!
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10月に鈴鹿サーキットで開催されるF1日本GP、チケット一般販売開始の7月24日(日)に向けて。
7月22日まで、全15回に分けて全席の詳細レビューを行っています。
レビュー内容は、全席共通です。
どんな情報をどんなスケジュールで公開するかについては、こちらの予告記事をご確認ください!
第10回は、V1席(グランドスタンド下段)についてとなります。
実は管理人、金網越しの観戦が大の苦手です。
なのでこれまで鈴鹿でのF1観戦×29回で、V1席で走行するF1マシンを一度も観たことがありませんでした。
それでは、レビューなんて書けませんので(笑)
先日Ferrari Racing Days 2022に行ってきた際に、F1マシンの走行をちゃんと観てきました。
加えて、オススメ場所など詳細調査もしてきましたので。
V1席について、さっそくレビューしていきたいと思います!
V1席からのF1マシン走行ビュー
まずこちらが、みんなでF1 YouTubeチャンネルに公開した動画です。
- V1席からの観戦ビュー
- 収録年度:Ferrari Racing Days 2022デモラン
実際に観戦する視界と近くなるように、なるべく高倍率ズームで撮っていない動画を公開しました。
お詫びとしては、A1席からV1席まで雨の中を全力疾走で3分で駆け抜けた直後だったので。
手ブレが多い動画でスミマセン(笑)
F1マシンの走行は実際どんな風に見えるのか、ぜひこの動画でご確認ください!
まずはV1席のマップからチェックしてみましょう。
ご存知の通り、「V1」は「V2」とあわせてグランドスタンドとなります。
違いは、V1がスタンドの下段に位置し、V2は中段から上段に位置します。
さらにその「V1」の中でも、スタンド位置によって3つの観戦席に分かれています。
1コーナーに近い側から、それぞれ「V1-1」「V1-2」「V1-3」となります。
ただしチケット料金は座席位置による差異は無く、どの席も共通で66,500円です。
V2席と並び、全指定席の中で最も高い料金帯です。
では観戦席からの、走行ビューと特長を見てみましょう。
V1席(最終コーナー側視界)
V1席(正面視界)
V1席(1コーナー側視界)
(主な特長)
- コースやマシンから、距離はかなり近い
- すべての視界が、金網越し観戦となる
- V1席下段は、ピット作業が見えづらい
- V1席では屋根は役に立たず、雨天の場合は普通に濡れる
- 座席位置により、最終コーナー、ストレート後半、1~2コーナーが遠目に見える
V1席についての、最大の特長はこちら。
「F1マシンの迫力とオーバーテイクを、同時に間近で体感できる!」
例えばこれまでレビューした、E-1席や西エリアの200Rなども至近距離での大迫力を味わえます。
でもV1席はそこにさらに、「オーバーテイク」の迫力が加わるのが最大の特長になると思います。
管理人が観たのはデモランだったので、実際に目にしたわけではありませんが。
1台づつの走行でも大迫力でしたので、2台でのテール・トゥ・ノーズ状態だと想像を絶する大迫力だと思います。
なお写真やYouTube動画は、V1-1席の「Fブロック 17列 5番」から撮りました。
V1席の中では最後列なので、ここから前列にいけば行くほど迫力は増します。
ただしYouTubeのデモラン動画は、昔のV10エンジンやV8エンジンのマシンです。
なので、エンジンサウンドとしては相当大きくて甲高いです。
対して現在のV6パワーユニットでは、音の迫力は落ちてしまいますが。
それでもおそらく屋根に反響して、それなりのサウンドとなるはずです。
これらを踏まえて、あらためてこのV1席での迫力度合いをぜひYouTubeでチェックしてみてください!
視界情報詳細
最終コーナー側には、「V1車いす席」が設置されます。
「V1-3」席の最終コーナーに近い「Uブロック」「Vブロック」あたりは、視界に影響があります。
ただし、鈴鹿公式の座席表で確認してみると。
この視界不良席の多くは、ちゃんとアウトレットやスーパーアウトレットとなっていましたので。
この視界が気になる方は、通常席を選択してください!
ほか電柱については、V1席は真横から観戦する形となるので。
B2席・C席・D席のような、レコードライン被りするような電柱はありません!
また先述のとおり、V1席は基本的には全席「金網被り」での観戦になるので。
好みの問題になってくると思いますので、どうしても金網が苦手な場合はV1席は避けた方が良いです。
オススメシート
V1席の中で、もっとも視界良好な席は?
オススメは「V1-1席 B~Dブロック 18列目以降」です!
この写真を見て、少し不思議に思いませんか?
「V1席」の後方には「V2席」があるはずなのに、後方に席がありませんよね!
座席表と照らし合わせてみましょう。
「V2席じゃねえか!」
とツッコミたくなりますよね(笑)
どれくらい素晴らしい視界なのかは、写真を見て頂く方が早いと思います。
どうでしょうか、これで「V1席」というのはズルいですよね(笑)
そう思えるくらい、びっくりするほどのオススメゾーンです。
なお念のための、参考情報ですが。
このオススメシートの後方は、こんな芝生になっています(観戦は禁止)。
そして、そのさらに向こう側、フェンスの先には。
土手を下ったところが、喫煙スペースとなっています。
セッション終了後には、かなりの人が集まって喫煙することになります。
なにせこのオススメシートの真後ろだけに、風向きによってはもしかしたらこのV1席に煙が舞ってくる可能性はあります。
なのでもしもタバコの匂いや煙がとても苦手な方は、このオススメシートは避けた方がいいかもしれません。
それでもきっとこのシートは大人気で、争奪戦になるのではと思われますので。
ぜひこのオススメポイント席の確保、狙ってみてください!
V1席の中で、もっとも表彰台が見やすい席は?
オススメは「V1-3席 Uブロック 7列目」です!
こちらは「Uブロック 7列10番」から座って撮った写真です。
V1席の多くが斜めの角度から、金網越しでの表彰台視界となる中で。
真正面から金網に被らず、ドライバーの姿を観ることができます!
なおこの席から、1列ずづ前列に移動して調査してきました。
これも写真を見る方が早いと思います。
なお、すべて座席に着席して座って写真を撮っています。
身長や座高によって多少見え方が異なるのはご了承ください、ちなみに管理人の身長は181cmで座高も高い方だと思います。
F1ドライバーの表彰台での晴れ姿を、写真に撮りたいと思っている方の場合。
やっぱり金網は、被らない方が良いと思います。
そのためだけに、V2席を購入する必要はなくて。
V1席でも、このオススメシートであれば大丈夫です!
F1観戦において、表彰台を観ることの優先度が高いファンの方は。
ぜひこの綺麗に観れる、オススメシートでの観戦をご検討ください!
総合評価
では最後に、このV1席を5つの軸で評価したいと思います。
快適性
- GPスクエアからもっとも近く、常設売店やフードコートなど食事の選択肢も豊富
- 全席セパレートシートでドリンクホルダーもあり、V1/V2唯一無二の価値
- 常設トイレも多数、雨宿りも可能など、これ以上快適な観戦ができる指定席は無い
などの理由で、星5つとしました。
視界
- 多くの席が、目の前のホームストレートしか見えない
- 多くの席が、金網越しでの観戦となる
- V1下段席を除いては、ピット作業を観ることもできる
などの理由で、星3つとしました。
迫力
- コースからの距離は、とても近くF1マシンの最高速度を間近で体感できる
- オーバーテイクが期待でき、目の前で白熱のバトルを観られる可能性が高い
- 座席によっては、スタートの迫力を目の前で楽しめる
などの理由で、星5つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、V2と並んでもっとも高いチケット料金帯
- V2も含めて、スタート進行やピット作業を目の前で観られる唯一無二の価値
- 視界がやや劣るも快適性や迫力が補い、総じてチケット料金に見合った価値
などの理由で、星4つとしました。
初心者オススメ
- U23チケット料金の11,000円は異常、世界一のコスパ、23歳以下は迷うことなくV1
- スクリーンがあり、レース展開を把握しやすい
- 目の前で、最高速度でのオーバーテイクが期待できる
- セレモニーやスタートやピット作業まで見えて、F1を観に来てよかったと必ず思えるはず
などの理由で、星5つとしました。
F1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
とは言っても、管理人から一言だけ助言させてください。
「23歳以下の方は、迷うことなくU23のV1席一択です!」
まず、1万円程度でF1の決勝レースを観れるチケットは世界的にとても稀です。
さらにこの快適さと迫力、セレモニーやスタートやピット作業や表彰台まで観れる席が1万円程度なんて、ほんとに異常な料金設定なんです。
もし他の席と迷われているのであれば、その席は24歳以降にいつでも買えます(笑)
なのでぜひ23歳以下の方は、U23 V1チケットをご検討ください!
24歳以上の皆さん、すみません(笑)
その他の皆さんはぜひこの評価軸をご参考に、V1席での観戦を検討してみてください!
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以上、V1席の詳細レビューでした。
第11回は7月18日(月)、V2席のレビューとなります。
ぜひまたチェックしてみてください!