序盤4戦だけとはいえ、マックスとペレスのポイントは現在ほぼ互角。
そんな状況は久しぶりなので、歴代レッドブル・チームメイトの序盤4戦の戦績を比較してみました!
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今日も一日、F1に関するデータをいろいろ調べたり眺めていました。
今年序盤4戦を振り返って、いろんなデータを整理していたんですが。
『ペレスが、序盤4戦はマックスと同じくらい頑張ってる!』
ルクレールとマックスの対決に注目が集まって、なかなか目立ちはしませんが。
ペレスの好調ぶり、今後も注目ですよね!
マックスが、レッドブルに移籍した2016年以降は。
まだ序盤4戦とはいえ、チームメイトとここまで肉薄しているのはかなり珍しいことかも?
今後のタイトル争いを占う意味でもペレスの役割がとても重要なので、これは過去のデータをチェックしておきたいところ。
ということで、マックスのこれまでのレッドブルのチームメイト。
その序盤4戦での戦績を比較してみたので、一緒に振り返ってみましょう!
S.ペレス:2021~22年
シーズン序盤4戦 対戦成績
年度 | M.フェルスタッペン | S.ペレス | |
---|---|---|---|
2022 | 予選対決 | 3勝 | 1勝 |
ポイント | 59pt | 54pt | |
2021 | 予選対決 | 3勝 | 1勝 |
ポイント | 80pt | 32pt |
まずは現在のチームメイト、セルジオ・ペレスとの序盤4戦の対戦成績です。
初年度の2021年こそ、ポイントは約2.5倍ほどの差をつけてマックスがリードしていますが。
今年2022年は、ポイントではほぼ互角、しかもペレスの予選での1勝はポールポジションです。
なので、マックスが2度のリタイアという不運があったとはいえ。
ペレスも1度リタイアしていますし、何よりポールも獲得しているという点で。
ペレスの2022年の好調ぶりが良くわかるデータですよね!
このデータを見ていて、ペレスに対して管理人が思ったこと。
『2008年のマッサみたいな、下剋上になると面白いかも!』
前年の2007年に初戴冠したライコネンと、2年連続でチームメイトとなったマッサ。
なので誰もがマッサは2008年もナンバー2の役割だと思っていたら、序盤から中盤まで好調を維持し続けて。
なんとライコネンと立場が逆転して。
最終戦の最終コーナーまで、マッサがタイトル争いを繰り広げる劇的なシーズンとなったのが2008年です。
もしかして、もしかしたら、シーズン展開によってはそんな下剋上が起きるかも(笑)
そんな活躍を妄想させる、今シーズン好調のペレスです!
A.アルボン:2020年
シーズン序盤4戦 対戦成績
年度 | M.フェルスタッペン | A.アルボン | |
---|---|---|---|
2020 | 予選対決 | 4勝 | 0勝 |
ポイント | 52pt | 26pt |
続いて2020年のチームメイト、アレックス・アルボンとの比較です。
ご覧の通り、予選はマックスの全勝。
そしてレースでも、4レースでポイント差が2倍と圧倒的な開きとなっています。
でも今年2022年は、ウィリアムズで一皮むけた好走を見せてくれているアルボン。
なのでマックスと比べて、ここまで実力が劣るとは思いません。
この当時は、完全にマックスのワンマンチーム体制だったこと。
如実にデータで表れている、ということかもしれませんね!
しかしこの状況から、2022年にF1にカムバックしてくれたアルボンは本当に凄いですし。
期待以上の活躍を見せてくれているのも、嬉しい限りです。
P.ガスリー:2019年
シーズン序盤4戦 対戦成績
年度 | M.フェルスタッペン | P.ガスリー | |
---|---|---|---|
2019 | 予選対決 | 4勝 | 0勝 |
ポイント | 51pt | 13pt |
続いては初めてホンダPUを搭載した2019年のチームメイト、ピエール・ガスリーとの比較です。
ご覧の通り、予選はマックスの全勝。
レースでもなんとポイント差が約4倍と、とんでもないことになっています。
あらためてデータで見てみると、このシーズン前半のガスリーが。
いかに負の連鎖にハマっていたのか、よく分かるデータとなっています。
このシーズン、ガスリーはこの後も負の連鎖が止まらず。
第13戦ベルギーGP以降は、トロ・ロッソに降格になったのは記憶に新しいですよね。
このデータをあらためて見て、よくこの負の連鎖からガスリーはF1で生き残るどころか。
表彰台や優勝を成し遂げたり、マシンの実力以上のパフォーマンスを発揮するところまで回復できたなぁとつくずづ思います。
成長したガスリーが、今ならマックスとどんな戦いをするのか?
もう一度このコンビでの戦いを、ぜひ見てみたいところです。
D.リカルド:2017~18年
シーズン序盤4戦 対戦成績
年度 | M.フェルスタッペン | D.リカルド | |
---|---|---|---|
2018 | 予選対決 | 2勝 | 2勝 |
ポイント | 18pt | 37pt | |
2017 | 予選対決 | 1勝 | 3勝 |
ポイント | 35pt | 22pt |
最後に、2016~18年までのチームメイト、ダニエル・リカルドとの比較です。
ただしマックスは2016年の第5戦からレッドブルへ移籍したため、2016年の結果は除きます。
おお、ついに!
序盤4戦とはいえ、マックスがチームメイトに後塵を拝す結果となっていることが分かります。
2018年は予選こそ五分だったものの、2度のリタイアが影響しポイントで約2倍の差を付けられています。
2017年は逆に、ポイントこそ約1.5倍差で勝っているものの、予選では1勝3敗で負け越しています。
やっぱり、さすがリカルドですよね!
あのマックスに、序盤4戦とはいえここまで大差をつけれるなんてやっぱり凄いドライバーです。
2014年にはレッドブル移籍早々、4度のチャンピオンのベッテルを打ち負かし。
そして2017~18年には、後のチャンピオンのマックスと互角以上に戦ったリカルド。
2021年にマクラーレンに移籍してからは、優勝こそ遂げたものの。
同僚ノリスに対して、予選でも決勝でも差をつけられている今の状況がやっぱり信じられないというか。
4度のチャンピオンや、後のチャンピオンを打ち負かしてきたリカルドです。
今後、ノリスと対等以上の成績を応援したいと、このデータを見てあらためて思いました!
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ということで、レッドブルでマックスとチームメイトとなった4名。
序盤4戦の成績を比較してきましたが、いかがだったでしょうか。
アルボンやガスリーなど若いドライバーにとって、マックスと組むことは。
完敗して一時的に評価を落とす反面、その後しぶとくF1で生き残れば。
飛躍に繋がるしっかりした実力がつくのかもしれませんね!
リカルドについては、とにかくノリスに対して差を縮めるどころか。
上回る活躍を早く見せてもらって、切磋琢磨してマクラーレンをさらに強くして欲しいところです。
ペレスについては、今年のマシンがうまくマッチしているのかもしれません。
昨年に比べて、今年はフリー走行や予選でもマックスより速いシーンがしばしば見られるので。
2008年マッサのような下剋上も、あり得ると思います!
そんなマックスと戦うことで鍛えられた、レッドブルのチームメイトたち。
果たして、今後シーズン中盤にかけてどんな活躍を見せてくれるでしょうか?
ぜひこんなデータの観点からも、今後のF1を楽しんでいくこととしましょう!
以上、マックスの序盤4戦、歴代レッドブル・チームメイトとの戦績比較でした!