鈴鹿サーキット全観戦席のF1走行ビュー・オススメ席・金網や電柱など、詳細情報ガイドです。
第14回は、グランドスタンドならではの楽しみ方を満喫できるV2席です!
2025年F1日本GP、鈴鹿サーキットで4月に開催されます。
チケットは、2024年10月13日(日)から販売開始となります!
当サイトでは、2022年から鈴鹿サーキット全観戦席の詳細ガイドを公開しています。
毎年多くのF1ファンの皆様にご覧になって頂いているようで、鈴鹿現地で多くの方から『とっても役に立ったよ!』とお声掛け頂いています。
ということで、今年ももちろんやります!
全19回に分けて、全観客席ごとの詳細レビューを実施します!
レビュー内容は全席共通です、全観戦席のまとめページはこちら。
ポータルサイトとして、ぜひブックマークなどしてご利用ください!
第14回は、グランドスタンド上段の「V2席」です。
快適性・スタート・オーバーテイク・各種セレモニーなど、他では経験できない魅力の詰まった特等席です!
さっそくレビューしていきます!
V2席:F1マシン走行ビュー
まずは動画からです、みんなでF1YouTubeチャンネルに2025年版を公開しました。
- V2席からの観戦ビュー
- V2アウトレット席からの観戦ビュー
- フォーメーションラップ/スタート/スタート練習の眺め
- 収録年度:2022年・2019年 F1日本GP/2024年 ピレリタイヤテスト/2018年・2012年鈴鹿ファン感謝デー
実際の視界に近いようなるべく高倍率ズームを使わず等倍で撮った動画を掲載していますが、一部望遠ズームを多用しています。
またデモラン以外は、全てF1マシンのレーシングスピードでの走行なので目視可能時間も参考になるかと思います。
F1マシンの走行以外にも、いろいろ楽しめるのがグランドスタンド席です。
なので単なる走行シーンだけでなく、スタートなどいろんなシーンもご覧いただけるようにしています。
また2024年日本GP開催後には、2日間のピレリタイヤテストが実施されて。
管理人は2日とも観戦してきたので、V2席、特にアウトレット席についてじっくり視界調査できました!
すべてのアウトレット席で撮影し収録しています、さらにすべて席番号もあわせて確認できるようにしています。
内容盛り沢山ですがまずは動画をご覧になって、V2席の雰囲気を掴んでみてください!
V2席:概要
「V2」席は、「V1」席とセットでグランドスタンドと呼ばれています。
両席の違いはV1はスタンド下段に位置し、V2は中段から上段で見晴らしが良いので料金も高く設定されています。
V2席は、「左右に3つ」×「上下に4つ」のスタンド位置に分類されています。
12ヶ所もの観戦エリアに分かれていて、それぞれチケット料金が異なります。
1コーナー側・上段席側ほど高額な料金設定となります。
料金帯は100,000円~140,000円と全て10万円を超え、全指定席の中でもっとも高額となっています。
2024年からの変更点
チケット料金 値上げ額・値上げ率
- V2-7/V2-10/V2-11/V2-12:120,000円(2024年)→ 140,000円 (116.7%)
- V2-4/V2-8:100,000円(2024年)→120,000円(120.0%)
- V2-1/V2-5:90,000円(2024年)→ 110,000円 (122.2%)
- V2-2/V2-3/V2-6/V2-9:85,000円(2024年)→100,000円(117.6%)
2025年は人気席のチケット料金が軒並み110%を超える大幅値上げとなっていて。
V2席も全体的にチケット料金が値上がりしています。
値上げ率は116%~122%程度とかなり大きいです。
元の料金が高額なけに、値上げ額も1.5~2万円の大幅値上げとなっています(汗)
さすがにこの金額は、厳しく感じられる方も多いと思いますが。
でもグランドスタンドV2席での観戦は、F1走行シーンだけは無くその他にも楽しめる要素が多々あります。
ほんの一例ですが、F1走行以外にV2席の楽しめる点を列挙してみると。
例えば、ピット作業もずっと観れるのでまったく退屈しないです。
スタート前の緊張の時間帯には。
推しドライバーの一挙手一投足をずっと眺めながら、応援することも出来ます。
さらに、レース前のセレモニーやレース終了後の表彰台もすべて目の前で実施されます。
レースが始まるまでの緊張の数十分を目の前で体感できる、これはグランドスタンド席ならではの特権です。
さらに、2022年のように大雨で待ち時間が長くなった場合。
屋根付きのスタンドで濡れずに待っている間に、ファンサービスしてくれるドライバーを生で見ることができたり。
例えば、国際映像F1カメラマンもやってきます。
目立つ応援グッズなんかを持ってると、国際映像デビューの確率も他の席より高いです。
と、挙げだすとキリが無いくらい。
とにかくやっぱりグランドスタンドって凄い特等席なんです!
最大14万円するチケットに、賛否両論あるとは思いますが。
唯一無二の体験ができるグランドスタンドは、十分価値に見合った金額だと思っています。
とはいえ、カンタンにポンっと出せる金額で無いのも理解できるので。
金額的に厳しいけど、どうしてもグランドスタンドならではの体験をしたいという場合。
選択肢の一つとして、後述のアウトレット席(72,000円)情報もぜひ参考にして頂ければと思います。
V2席:特長
V2席(最終コーナー側視界)
V2席(正面・ピット視界)
V2席(1コーナー側視界)
(主な特長)
- 座席の上下位置にもよるが、コースやマシンからやや距離は遠い
- ほぼすべての座席で、やや金網被りの視界となる
- どの席からも、ホームストレートはしっかり一望できる
- 最終コーナー側席を除き、ピット作業はしっかり見える
- 座席位置によって、遠目ながら最終コーナーや1~2コーナーが見える
F1マシン走行ビューはこんな特長です。
左右にとても長い観戦席なので、1コーナー側と最終コーナー側で視界は大きく異なります。
例えば、最終コーナー側上段の「V2-9」や「V2-12」あたりからは。
やや遠目ながらシケインや、最終コーナーやピットロード入り口が観えたりします。
でも真逆の、1コーナー側上段「V2-7」「V2-10」からは。
シケインは一切見えませんし、最終コーナー視界もかなり遠目になります。
さらに左右に長いだけでなく、上下にも4段階で座席が分かれているので。
遠目に1コーナーや最終コーナーが観えるか否か、席によって大きく異なってきます。
とはいえ、V2席はあくまでホームストレートやピット作業を観るための席だと思っていますので。
最終コーナーや1~2コーナーは、「観れればラッキー」くらいの認識で良いと思います。
YouTubeには、V2席の左右と下段・中段・上段から、いろんな位置からの動画を公開しています。
上下左右の座席位置による視界の違いについては、ぜひYouTube動画でチェックしてみてください!
避けたい視界情報(金網・電柱など)
金網視界について
V2席は基本的には、ほぼ全席「金網被り」での観戦になります。
なので、どうしても金網が苦手な場合はV2席は避けた方が良いです。
ただし座席位置により、程度には差があります。
- 金網の高さに違いがあり、最終コーナー側の方がフェンスが高い
- 下り坂のため、1コーナー側の方がフェンスは低くなる
奇数グリッド側(ほぼレコードライン)に、金網が被らなくなる座席のボーダーラインは。
管理人調べでは、「Bブロック13列」あたりでした。
なのでV2席で、金網を避けるのであれば。
「A~Bブロック 13列目以上(V2-7、V2-10)」を確保するのも手かもしれません。
とはいえ、マシンがコースのどこを走るか次第のところでもあります。
例えば、レコードラインを走ってやや金網が被る周もあれば。
オーバーテイク時だったり、前車の乱流を避けたりなどで。
このように、コースのド真ん中を走って金網が被らない周もあります。
でも、ことV2席においては。
セレモニーやピット作業などF1のお祭り感をすべて楽しめることが、最大の特長だと思いますので。
管理人のように、極度の金網嫌いの場合はともかく。
そうでない場合は、あくまで参考情報として金網は気にしなくて良いレベルだと思います!
V2席:オススメ席
元も子も無いこと言いますが、「V2席はどこでもオススメ」で良いと思います(笑)
悪い言い方をすれば、「ただ真っすぐ走るだけ」なので。
F1マシンの走行視界という意味では、どこで観てもストレートを駆け抜ける姿に大差ありません。
そんなことよりも、セレモニーやピット作業など特別感を楽しむ席がV2席だと思っています。
あとは推しチーム/ドライバーのピット正面位置を狙うだとか、人それぞれの好みやこだわりだけだと思います。
例えば、あくまで管理人の主観・価値観で強いて選ぶとするなら。
- V1席との明確な差異を実感できる、より上段席を狙いたい。
- 「V2-7」「V2-10」より、V1席オススメシートの視界の方が好き。
こんな理由で、「V2-8」「V2-9」「V2-11」「V2-12」を選びます。
まずせっかくV2席で観るなら、V1席よりも明確な広範囲の視界の差を実感したいです。
なので、より上段に位置する「V2-7」以降が候補に残ります。
そして、1コーナー側の「V2-7」「V2-10」についてですが。
V2席はスタンドの角度的に、1コーナーは「人の頭被り」の視界になるはずです。
スタート時とかオーバーテイク時は、みんな体ごと前に乗り出して左側を見るはずです。
左側に座るお客様の体格などにも依存しますが、V2席は意外に人被りで1コーナー方向は見辛いです。
なのでV2-7とV2-10よりは、管理人としては左側視界のやや開けたV1席のオススメシートの方が好きなので選びません。
ということで消去法で、「V2-8」「V2-9」「V2-11」「V2-12」が残るわけです。
あとはこの中から、推しチームのピット前を選ぶことになるかなと思います。
というように、完全に個人の好みや観戦スタイルの問題になってくるので(笑)
前述の通り、V2席については多少の視界の違いなんて気にしないで。
唯一無二のF1のお祭り感を楽しむ特等席だと思っています!
なので、このオススメシートはあくまでも「管理人の場合は」ということで。
席を決める際のロジックなどを参考情報として頂ければと思います!
V2席:アウトレット オススメ席
出入口鉄柵近辺、左右2席が狙い目!
「V2-5」と「V2-6」について、出入口の鉄柵が視界を遮る箇所がアウトレット設定されています。
後方一列10席ほど(青枠)がアウトレット設定となっていますが、左右両端の2席は目の前に鉄柵が無く視界良好なのでオススメなんです!
2024年ピレリタイヤテストにて、アウトレット席を全席目視調査してきました。
その中で管理人がもっともオススメしたいのは、『Fブロック 9列 10番』です!
V2-5のアウトレット席の中で、もっとも1コーナー側に位置します。
このように左側と前方は視界良好なので、スタートシーンやセレモニーもばっちり見えるはずです!
一方で、鉄柵のある右側視界はこんな感じ。
確かに、ちょっと鉄柵が気になったりはします。
でそもそも、この出入口鉄柵近辺の通常席をチェックしてみると。
例えばこのあたり、アウトレット席以上に鉄柵が真横で気になるのですが。
なぜか横サイドの鉄柵席はアウトレット設定されておらず通常席なんです。
このように、通常席でも鉄柵視界は起こり得ることなので。
そう考えると、オススメ席の右側のみ鉄柵視界はぜんぜん許容範囲だと思います!
なおスタートシーンやセレモニーを見たい方が多いことを想定して、もっとも1コーナー側のアウトレット席をオススメしていますが。
同じタイプのアウトレット席は全8ヶ所存在するので、見たいシーンによってはどこもオススメになり得ると思います!
例えば角田裕毅選手のピット前を狙いたい場合、2024年チーム順位がもし6~7位だったとしたら。
『② Hブロック』前あたりがピット位置になるので狙い目です。
例えば、表彰台を間近で見たい場合には。
『⑥ Pブロック』や、『⑤ Nブロック』『⑦ Rブロック』あたりも狙い目となります。
どんな眺めかチェックできるように、ピレリタイヤテストにて全ブロック分のこの両端席の視界を撮影してきました(笑)
再生ボタンを押すと、アウトレット席での走行シーンから始まります。
一部ブロックでは、鉄柵ど真ん中の席の視界も敢えて撮ったりしています。
すべて席番号も分かるようにしていますので、ぜひ気になる場所や眺めをチェックしてみてください!
とにかく値上げが厳しい通常席 V2-5(11万円)・V2-6(10万円)に対して。
アウトレット席は破格の72,000円です、3~4万円も安いのでこれは要チェックだと思っています。
ご自身の観戦スタイル、観戦における優先度、お財布事情などを鑑みて。
2025年は、アウトレット席での観戦もぜひ選択肢の一つとして検討してみてください!
V2席:総合評価
では最後に、このV2席をいつもの5つの軸で総合評価したいと思います。
快適性
- GPスクエアからもっとも近く、常設売店やフードコートなど食事の選択肢も豊富
- 全席セパレートシートでドリンクホルダーもあり、V2/V1の唯一無二の価値
- 屋根があり、上段席は濡れずに観戦できる
- 下段席や端席は、雨量や風向きによって雨に濡れる
- 常設トイレも多数、雨宿りも可能など、これ以上快適な観戦ができる指定席は無い
- F1走行時間以外も、ピット作業・セレモニーなど退屈な時間が無い
などの理由で、星5つとしました。
視界
- ほぼすべての席が、やや金網被り視界での観戦となる
- どの席からも、ホームストレートがしっかり一望できる
- どの席からも、ピット作業がしっかり見える
- 座席位置によって、最終コーナーや1~2コーナーがしっかり見える席もある
- 走行するF1マシンの可視時間は、高速で通過するので意外に短い
などの理由で、星4つとしました。
迫力
- コースからの距離は、V1と比較するとやや遠い
- オーバーテイクが期待でき、目の前で白熱のバトルを観られる可能性が高い
- 座席位置によって、スタートの迫力を目の前で楽しめる
などの理由で、星4つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、もっとも高いチケット料金帯
- 2025年の値上がり率は、他の指定席に比べて高い
- すべて10万円以上のチケット料金、さすがにインパクト大
- スタート進行や表彰台やピット作業など、グランドスタンドとして唯一無二の価値
- 快適性・視界・迫力とも、総じてチケット料金に十分に見合った価値である
などの理由で、星4つとしました。
初心者オススメ
- スクリーンが大きく見やすく、レース展開を把握しやすい
- 目の前のコースで、最高速度でのオーバーテイクが期待できる
- 10万円台は、さすがに初観戦にはハードルが高くインパクトのある金額
- セレモニーやスタートやピット作業など、F1を観に来てよかったと必ず思える
などの理由で星4つとしました、2024年から評価を一つ落としています。
本ガイドは、F1マシン走行ビュー中心のレビューなのでやや伝わりづらかったかもしれませんが。
やっぱりグランドスタンドって凄いんです。
セレモニーやピット作業を見てずっと飽きの来ない観戦が可能だと思いますし。
2022年のような大雨での観戦の場合、さらにその価値が高まるのがグランドスタンドです。
とはいえF1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
例えば管理人のように、セレモニーよりもF1マシンの走る姿が観たくて。
ストレートよりも高速コーナリングを観たい優先度が高い場合、V2席での観戦にはまったく向きません。
なのでぜひご自身の観戦スタイルや、これらの評価軸や情報をご参考にして。
V2席での観戦を検討してみてください!
以上、V2席の詳細レビュー・ガイドでした。
今後の公開スケジュールはこちらです。
第15回は、常設席ではド迫力、仮設席では広視界が特長のA1席レビューとなります。
新しい発見があるかもなので、ぜひまた次回もチェックしてみてください!
みんなでF1管理人 鈴木 淳史