鈴鹿サーキット全観戦席のF1走行ビュー・オススメ席・金網や電柱など、詳細情報ガイドです。
第15回は、常設席でド迫力、仮設席で広範囲視界が楽しめるA1席です!
2025年F1日本GP、鈴鹿サーキットで4月に開催されます。
チケットは、2024年10月13日(日)から販売開始となります!
当サイトでは、2022年から鈴鹿サーキット全観戦席の詳細ガイドを公開しています。
毎年多くのF1ファンの皆様にご覧になって頂いているようで、鈴鹿現地で多くの方から『とっても役に立ったよ!』とお声掛け頂いています。
ということで、今年ももちろんやります!
全19回に分けて、全観客席ごとの詳細レビューを実施します!
レビュー内容は全席共通です、全観戦席のまとめページはこちら。
ポータルサイトとして、ぜひブックマークなどしてご利用ください!
第15回は、ド迫力の常設席、広い視界の仮設席と性格の異なる2つの観戦席で構成されるA1席です。
さっそくレビューしていきます!
A1席:F1マシン走行ビュー
まずは動画からです、みんなでF1YouTubeチャンネルに2025年版を公開しました。
- A1席からの観戦ビュー
- オススメ席/アウトレット席/スーパーアウトレット席からの観戦ビュー
- 収録年度:2023年 F1日本GP/2024年 ピレリタイヤテスト
実際の視界に近いようなるべく高倍率ズームを使わず等倍で撮った動画を掲載していますが、一部望遠ズームを使用しています。
遅いクルマではなく全てF1マシン走行動画なので、目視可能時間も参考になるかと思います。
2024年日本GP開催後には、2日間のピレリタイヤテストが実施されました。
管理人は2日とも観戦してきたので、A1席についてもじっくり視界調査できました!
ピレリタイヤテストにて撮った動画はすべて席番を把握できているので、席番号もあわせて動画で確認できるようにしています。
その他、オススメ席やアウトレット系シートでの走行シーンも収録しています。
まずは動画をご覧になって、A1席の雰囲気を掴んでみてください!
A1席:概要
A1席は「常設席」と「仮設席」の2つに分かれています。
常設席は、1コーナー側に進むにつれ先細りとなるやや特殊な形です。
仮設席は2023年に増設されて、2024年に続き2025年も継続して設置されます。
常設席と仮設席ではチケット料金が異なります。
- A1 常設席:60,000円
- A1 仮設席:70,000円
上段に位置して視界の広い仮設席の方が高額となっています。
A1席:2024年からの変更点
チケット料金 値上げ額・値上げ率
- A1 常設席:55,000円(2024年)→ 60,000円 (109.1%)
- A1 仮設席:60,000円(2024年)→ 70,000円 (116.7%)
2025年は人気席のチケット料金が軒並み110%を超える大幅値上げとなっています。
A1席も仮設席が116%と値上げ率が大きく、常設席も109%とそこそこ大きな値上げとなっています。
2年連続の大幅値上げは厳しいですが、常設席についてはアウトレット設定もありますので。
今年は選択肢の一つとして、後述のアウトレット席情報などもぜひ参考にして頂ければと思います。
A1席:特長
A1 常設席(ホームストレート側視界)
A1 常設席(1コーナー側視界)
(常設席 主な特長)
- コースやマシンから、距離はかなり近い
- ほぼすべての視界が、金網越し観戦となる
- ピット出口が、正面視界でとても見やすい
- 上位チームのピット作業が、やや遠目に見える座席もある
- 下段席は、E-1席や西エリア200Rに並ぶ鈴鹿随一の迫力
- 上段席は見晴らしよく、1~2コーナーやS字がそれなりに見える
A1 仮設席(ホームストレート側視界)
A1 仮設席(1コーナー側視界)
(仮設席 主な特長)
- コースやマシンから、距離は比較的近い
- ホームストレートのレコードライン側は、金網被り視界
- A2席よりは遠目ながらも、1~2コーナーが視界範囲
- ピットアウトするマシンは、金網被りが無く常設席より可視時間も長い
- 上位チームのピット作業が、かなり遠目ながら見える座席もある
- 上段席からは、S字もそれなりに視界範囲となる
視界の特長についてですが、「常設席」「仮設席」でまったく性格が異なります。
- コースから近く迫力満点の「常設席」
- 高い位置から広範囲視界の「仮設席」
それぞれシンプルに特長をまとめると、こんなイメージです。
「常設席」については、大迫力を味わえるのが魅力です。
E-1席や西エリアの200Rなどに匹敵する、鈴鹿3大迫力スポットと管理人が勝手に名付けてます(笑)
一方「仮設席」については、高い位置から俯瞰的な視界を楽しめるのが魅力です。
視界は、すぐ左隣のA2席に限りなく近い特長となっています。
このように特長が大きく異なるので、YouTube動画では「常設席」「仮設席」に分けて走行動画を収録しています。
さらにアウトレット席など座席位置による視界と迫力の違いなどを、ぜひYouTube動画でチェックしてみてください!
避けたい視界情報(金網・電柱など)
「金網×2・鉄柵×1」の三重苦ゾーン
A1常設席は基本的には全席「金網被り」での観戦になります。
なので、金網が苦手な場合はA1常設席はそもそも避けた方が良いです。
そんな金網ジャングルなA1常設席ですが、金網が二重・三重にと被る席があります。
そのあたりを、ピレリタイヤテストにて徹底チェックしてきましたので参考にしてください。
「A~Cブロック」については、金網が2枚重なり、そこにさらに鉄柵も加わって。
1コーナーへの視界が三重苦となるゾーンがあります。
ただし、座席表で該当ブロックを確認してみると。
すべて、アウトレットかスーパーアウトレット設定になっています。
ちなみに2024年まではAブロック・Bブロック最前列だけなぜか通常料金で、A1席最大のナゾ設定で絶対避けた方が良かったのですが。
2025年からは、ちゃんと使用不可席へと変更になってました(笑)
管理人はとにかく金網が苦手なのですが、逆に金網があまり気にならない方にとっては。
特にCブロックはアウトレットにしては上段の7列目まで設定されていて、オトクな価格で楽しめるということになります。
YouTube動画には、このあたりのアウトレット席の眺めも収録しているので。
ぜひアウトレット席検討の参考にもしてみてください。
金網二重被りを避けられるのは何列目?
こちらの写真のように、三重苦までいかなくても金網×2枚でもかなり視界を遮ります。
どの列までが金網×2枚被りとなるかも調べてきました。
「5~6列目以降」であれば、金網②の格子網はレコードラインに被らず。
上部の針金みたいなものだけは被りますが、そこまで気にならないレベルでした。
金網②の針金部分も含めて、完全に金網①だけの1枚被りにしようとすると11列目以降とかなり上段になります。
どのみちそれでも1枚は金網被りになるので、実際に観た感想としても大差はありませんでした。
なので2枚被りは『ほぼ』避ければ良くて、5~6列目以降のできるだけ上段席を狙うと良いと思います!
最終コーナー側の金網
もう一点、金網が二重になる箇所があります。
常設席のもっとも最終コーナー側、Oブロックの端席はこのような視界となります。
とは言っても最終コーナー側の視界は、F1マシンはあっという間に走り抜けていきますので。
1コーナー側の視界よりはそこまで気にすることないかという印象でしたが、どうしても気になる方は避けた方がいいかもしれません。
なおこちらのOブロック、座席表で確認してみると。
Cブロックと同様に、そこそこ高い6列目までがアウトレット設定になっています。
アウトレット席は4.6万円なので、この金網が気にならない方は1万4千円も安く楽しむことができます。
再生ボタンを押すと、アウトレット席・スーパーアウトレット席の眺めもまとめてご覧いただけます。
ぜひご覧になって、もし金網視界がそんなに気にならない方は。
アウトレット席も、チケット購入時の選択肢の一つとして検討いただければと思います!
A1席:オススメ席
写真撮影の穴場スポット
A1常設席には、写真撮影の穴場スポットがあります。
「K~Lブロック 20列」近辺がオススメです!
こちらピレリタイヤテストにて、「Kブロック20列1番」から座って撮りました。
まず良いこととして、ギリギリですがピットロード出口は金網が被らない視界なんです!
そして写真撮影スポットと言えば、ヘアピンやシケインなど低速コーナーを思い浮かべる方が多いと思いますが。
このオススメポイントは、低速どころか止まっているマシンを撮影できるという特長があります(笑)
フリー走行では、このあたりから各マシンがスタート練習します!
実際に望遠カメラで撮影した例ですが、こちら2010年のミハエル・シューマッハです。
止まっていれば、写真の下手な管理人でもさすがにピントをあわせて撮れました(笑)
コースサイドでリタイアでもしない限り、止まっているマシンの写真を撮れる機会って実は少なくて。
- V1席/V2席からのピットイン時/スターティンググリッド
- A1席でのピットアウト時のスタート練習
こんな時くらいしか無くて、グランドスタンド以外ではA1席だけで実はとても貴重なんです。
スタート練習って、待ち行列になる場合も多いので。
こんな感じで、2台並んでいる写真を撮ったりだとか。
もう少しズーム倍率を上げると。
高倍率ズーム機能搭載の普通のデジカメでも、ここまで鮮明にピントを合わせた写真を撮ることができます!
一眼レフなどの高性能カメラなどならともかく、普通のデジカメでこの大きさで望遠でマシンを撮ろうとすると。
だいたいこんな感じで、ブレブレだったり、両端が切れてたり、コースしか映ってない写真ばかりになります(笑)
管理人のようなド素人が、高速で走行しているF1マシンを大きくブレずに撮るってかなり難しいんです。
でもこのピット出口なら、望遠機能さえあれば絶対にキレイな写真を収めることができます!
もちろんマシンは止まっているので、やや迫力に欠けるとはいえ。
推しドライバーの姿を大きくキレイに写真に収めたい、そんな方にピッタリなのがこのオススメシートです!
写真撮影目的なので、金曜フリー走行での観戦もオススメです。
特に金曜フリー走行1回目では、その年最初のコースインを間近で見れるのでなおオススメです。
ただし近年、このオススメ席辺りはとても混みあってます。
2022年金曜フリー走行1回目
セッション開始30分前、雨だったこともあり混み具合はこんな感じで空いてました。
2023年金曜フリー走行1回目
セッション開始40分前、前年より明らかに混んでいました。
2024年金曜フリー走行1回目
セッション開始40分前、後方通路の立ち見も含めてすでに満員でした。
なので金曜フリー走行1回目でご覧になる場合は、余裕みて1時間前くらいにスタンバイしていた方がいいかもしれません。
とにかく、ぜひこれらの情報を参考にしてもらって。
このオススメポイントでの観戦や撮影、ぜひ検討してみてください!
A1席:総合評価
では最後に、このA1席を5つの軸で総合評価したいと思います。
快適性
- グランドスタンドから、距離はとても近い
- グランドスタンド裏やA2席裏など、やや歩くが食事の選択肢は豊富
- 常設席は専用常設トイレもあり、まったく困らない
- 仮設席の、食事・トイレ環境も特に問題は無い
などの理由で、星4つとしました。
視界
- 常設席は、すべての席が金網越しでの観戦となる
- 常設席は、上段席を除き目の前のストレートしか見えない
- 座席によっては、遠目ではあるがピット作業を観ることもできる
- 仮設席の視界はA2席と同等、1~2コーナーからS字まで見渡せる広視界
などの理由で星3つとしましたが、仮設席だけの評価なら星5つでも良いくらいです。
迫力
- 常設席は、コースからとても近くF1マシンの最高速度を間近で体感できる
- 常設席は、スタート直後の迫力を目の前で楽しめる
- 常設席は、E-1席・西エリア200Rと並び鈴鹿の3大迫力スポット
- オーバーテイクが期待でき、目の前で白熱のバトルを観られる可能性が高い
- 仮設席は、スタート後の20台が一斉に1コーナーに飛び込む迫力を楽しめる
などの理由で、星5つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、6番目に高いチケット料金帯
- 2025年のチケット料金が値上げ、値上げ率は他の指定席よりも高め
- 常設席は超高速で迫力満点な反面、通過速度が速くF1マシン可視時間はとても短い
- 仮設席の視界はA2席とほぼ同等で、視界と迫力を兼ね備えた良席
- 視界・快適性とも、チケット料金に見合った価値
- 常設席は、座席位置によって視界範囲が大きく異なる
などの理由で星3つとしました、2024年より評価を一つ下げています。
初心者オススメ
- ピットレーン出口が目の前なので、レース展開もを把握しやすい
- 目の前で、最高速度でのオーバーテイクが期待できる
- 止まっている状態のF1マシンを撮影でき、思い出に残る写真や動画が撮りやすい
- 迫力は満点、視界・快適性とも平均以上でF1を観戦して良かったと思えるはず
などの理由で、星4つとしました。
A1席は性格の異なる常設席と仮設席なので、同列で評価するのはなかなか難しいですが。
総じてどのようなファン層でも楽しめて、利便性の高い観戦席だと思います!
でもF1観戦において、何を重視してチケット購入するかは人それぞれです。
ぜひこれらの評価軸や情報をご参考に、A1席での観戦を検討してみてください!
以上、A1席の詳細レビュー・ガイドでした。
今後の公開スケジュールはこちらです。
第16回は、1コーナー全開走行のド迫力を体感できるA2席レビューとなります。
新しい発見があるかもなので、ぜひまた次回もチェックしてみてください!
みんなでF1管理人 鈴木 淳史