市街地コースで、この想定速度は設計思想を疑います・・・。
狭いしクネクネだし、『超危険』な『抜ける気がしない』コースに見えます・・・。
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いよいよ来週に迫った2021年F1開幕戦のことばかり考えたり、情報チェックしています。
でも数日前、開幕戦ではなくシーズン終盤に初開催となるサウジアラビアGPについて、こんな気になるニュースがありました。
『ジェッダ市街地コースの詳細情報を公開』
新しいサーキットって、初めて見た時にはだいたいワクワクするものですが・・・。
今回のこのサーキットについては、『これはヤバい』と嫌な予感がするポイントがいくつもあって不安になりました。
一体何が『ヤバい』のか、見ていきたいと思います。
『平均時速』がヤバい!
まずヤバいのが、このコースの想定の『平均時速』です。
このように数ある常設サーキットを差し置いて、超高速モンツァサーキットに次ぐ平均速度250km/h以上が想定されています。
あらためて言うまでもないですが、市街地サーキットの性質上、どうしてもコンクリート壁に囲まれるコース設計となります。
そんな市街地サーキットで、こんな平均時速を高く設計してはダメだと思いませんか?
250km/hでも200km/hでも危険であることに変わりはありません。
でも事故が発生した場合の危険度が常設サーキットよりも遥かに高まる市街地コースにおいて、
こんな超高速コースにしてしまった設計思想に疑問を感じます。
『コース幅が狭い』のでヤバい!
こちらが、公開された1周シミュレーションラップの動画です。
高速過ぎるコースなので、せめてコース幅が広いことを願ってたのですが・・・。
『なんじゃこれ、狭っ!』って感じです(苦笑)
コース前半にはエスケープゾーンが広くとられているところも多く見受けられます。
その点は良かったポイントですが、でもコース後半は狭くコンクリートに囲まれた超高速コースであることも解ります。
やっぱり、『危険』の二文字がチラつくコースと言わざるを得ませんね。
『クネクネ』がヤバい!
そして、こちらがコース図になります。
全長は6.175kmで、ベルギーのスパ・フランコルシャンに次ぐ長いコースです。
横長で前半は『クネクネ』と速いコーナーが続き、13コーナーを過ぎた後半からは海沿いを『クネクネ』しながらストレートのようなコースが続きます。
なんだか、ひたすら『クネクネ』している印象しかないコースです(笑)
昨日のフジテレビNEXTのF1 GPニュースで川井ちゃん曰く、
『27個もコーナーがあると言ってるけど、ブレーキを踏みそうなコーナーは実質6つくらい』とのことです。
そういうコースの場合、レースになったら『絶対に抜けないサーキット』になってしまいます。
特に市街地なので、ライン外のホコリや汚れ、タイヤマーブルも溜まりやすそうなので、ほとんど追い抜きが見られないんじゃないでしょうか?
そんなことは百も承知でしょうから・・・
見てきた通り、公開されたジェッダ市街地コースは残念ながら、
『とても危険』で『オーバーテイクが出来ない』という第一印象でした。
大好きなF1です、ファンとしては何より『悲しい事故はもう見たくない』という想いだけです。
ここで指摘しているようなことは、F1関係者は百も承知のはずですし、安全性に対しても同じ想いのはずです。
今回公開された動画はあくまでシミュレーションです、本番までまだまだ時間があります。
コース上のガードレールやバリア強化などの目に見える対策や、コースマーシャル教育や医療体制強化などの目に見えない対策まで、まだまだやれることは多いはずです。
ドライバーも我々ファンも安心してF1を楽しめるよう、関係者には徹底的にやってもらうことを期待することとしましょう!
以上、ジェッダ市街地コースのヤバさについてでした!