角田裕毅選手、来年からのF1デビューに向けた天王山のF2ロシア大会。
26日(土)に、まずレース1が行われました。
結果、ポールポジションからスタートした角田選手は2位表彰台。
正直、勝てていたレースだったかもしれないですが、他のライバルドライバーとのポイント争いの兼ね合いから考えると、上々の結果だったと思います。
このあとF2は11月末まで開催されないこと、そして来期のF1シートが10月には決まりそうであることから考えると、このロシア大会で結果を出さないと来年からのF1デビューは無い状況。
引き続き27日(日)17時から行われるレース2でも好結果を期待したいところです。
ポイントを争う他のドライバーの状況も鑑みて、レース2に向けた展望を見ていきたいと思います。
ポイントランクは3位と同点の4位まで上昇!
まずは、昨日のレース1終了時のF2ポイントランキングです。
角田選手は、2位18ptとポールポジション4pt、合計22pt加え145ptとなりました。
ランク首位だったシューマッハ選手は、優勝で25pt獲得し角田選手とのポイント差は開いてしまいました。
一方、ルンガー選手、シュバルツマン選手は揃ってノーポイント、マゼピン選手も7位6pt獲得にとどまった結果、6位から一気に4位までランキングを上げました。
(ルンガー選手とはポイント同点、勝利数も同数のため、2位回数の差で4位)
実質、同点のランク3位まで上がったことになります。
優勝できなかったのは残念ですが、ランキング4位以内争いという意味では第一関門突破、上々の結果だったと言えると思います。
しびれたファイナルラップのオーバーテイク
それでも昨日のレース1、すごく惜しいレースでもありました。
ポールポジションからのスタートも、直後のセーフティーカー明け再スタートも、先頭を死守して、一時は2位のシューマッハ選手に3秒近いリードを築き独走状態でした。
しかしタイヤ交換後に、まだタイヤ未交換のマルケロフ選手を抜きあぐね、タイヤカスを拾ってグリップが落ち3位に転落しています。
あと少しマルケロフ選手のタイヤ交換が早かったら、おそらく優勝していたはずです。
しかし終盤にはペースの戻った角田選手、ご覧のように最終ラップの3コーナーでアイロット選手を豪快にアウト側からオーバーテイクしてくれました!
優勝がその手から滑り落ち、観ている我々ファンも少し気落ちしていたところでしたのでこれは痺れました。
優勝こそ逃しましたが、しっかりタイヤマネジメントができて、最後に順位を挽回する力強さもF1関係者への大いなるアピールになったのでは無いでしょうか。
レース2の展望
レース2への展望を見ていきましょう、こちらがレース1の結果です。
レース2は、1位~8位までリバースグリッドになり、9位以降は順位そのままでスタートします。
よって、主なポイントを争う選手のレース2でのスタート順はこうなります。
- 2位スタート:マゼピン(ランク6位)
- 6位スタート:アイロット(ランク2位)
- 7位スタート:角田(ランク4位)
- 8位スタート:シューマッハー(ランク1位)
- 11位スタート:シュバルツマン(ランク5位)
- 21位スタート:ルンガー(ランク3位)
レース2では、優勝:15pt、2位:12pt、3位:10ptを獲得できます。
以下8位まで8pt、6pt、4pt、2pt、1ptとなります。
またファステストラップには2pt付与されます。
ランク上位2人は少し抜けた感があります。
よってランキング争いを考えた際には、ランク3位以下のドライバー達に差を詰められない戦いを今回のレース2では狙うべきかと思います。
- 後方スタートのシュバルツマンとルンガーを前に出さない
- マゼピンを抜いて前の順位でゴール
- 表彰台以上の高得点
こんな結果であれば、100点満点の結果と言えると思います。
スタート直後に、無理にシューマッハーやアイロットと争わずにタイヤをいたわりたいです。
そして後半マゼピンより前でゴールすることを心掛けたレースができれば、おのずと結果がついてくると思います。
とにかく、今回は中団7位からのスタートとなるので、スタート直後の事故によるノーポイントだけは避けてほしいところです。
冷静に楽しみながら見守りましょう!
「来年から」という意味では、F1デビューに向けて今回のロシア大会が天王山となります。
ついつい、7年ぶりの日本人F1ドライバー誕生を夢見て、我々ファンもアツくなりがちです(笑)
でも昨日の記事でも書きましたが、今年これまでノーポイントが10回もあった不運。
シューマッハー選手なんて、今年ノーポイントは3回ですから。
そんな中、ランク4位にいてるなんて奇跡だくらいに思いましょう。
速さやF1関係者へのアピールは十分できています、足りないのはスーパーライセンスポイントだけです。
万が一、またノーポイントなど不運な結果でも、来年またきっと結果を出してくれます。
良い意味で少し冷静に応援することにしましょう!
昨日に引き続き、2度目の天王山のF2ロシア大会。
いよいろこのあと17時スタートです!