ハースF1チームのロメイン・グロージャンと、ケビン・マグヌッセンが、来年からチームを去ることが正式発表されました。
こちらの写真は、Facebookでグロージャンがコメントを出した際の写真です。
ウワサされていたとはいえ、どんなドライバーでも離脱が正式発表されると淋しくなってしまいます。
せめてもの救いは、ハースF1チームが新しいドライバーの発表を行う前に、これまでの感謝の言葉とともに現ドライバーの離脱を先に発表してくれたことですね。
まだ2人とも来年もF1に残る可能性は無くはないですが、状況を鑑みるに可能性は限りなく低いでしょう。
他のカテゴリーへの移籍のウワサ話もチラホラ出てきています。
離脱に関する二人のコメントはもういろんな日本語サイトに出ているので、ここでは割愛します。
今日は二人に敬意をこめて、管理人の主観にはなりますが、これまでの二人のF1でのベストレースを振り返ってみることにしたいと思います。
マグヌッセンのベストレース:2014年オーストラリアGP
まずはマグヌッセンから。
やはり、ベストレースとなるのは、デビュー戦となる2014年オーストラリアGPではないでしょうか。
なんと、デビュー戦でいきなり表彰台を獲得します。
いまの貫禄あるヒゲ姿と異なり、すごく初々しい若者ですよね(笑)
このデビュー戦表彰台という記録は、近代F1では1996年のJ.ビルヌーブ、2007年のL.ハミルトン以来の快挙です。
ちなみにこの表彰台のあと、マクラーレンは長い低迷期に入ってしまい、次の表彰台は2019年最終戦のブラジルGPまで5年もの歳月を必要とします。
このように凋落がすでに始まりつつあったマクラーレンでのデビュー戦で、チャンピオンのバトンを上回る予選4位を獲得し、見事に3位表彰台でチェッカー(レース後にリカルド失格で2位に繰り上げ)。
残念ながらこれがこれまでのF1キャリアで唯一の表彰台となってしまいますが、マグヌッセンがF1で一番輝いていた瞬間だったと思います。
グロージャンのベストレース:2013年日本GP
続いて、グロージャンのベストレースには、2013年の日本GPを選びました。
この年、圧倒的な強さでチャンピオンとなるレッドブルのベッテル、ウェバーの二人と、レース終盤まで真っ向勝負の優勝争いを繰り広げてくれました。
4番グリッドのグロージャンが、なんとスタートでいきなり先頭に踊り出ます。
その後も中盤までずっと首位をキープして、初優勝も期待されました。
しかし最終的にはレッドブルチームのレース戦略に敗れてしまいます、それでもきっちり3位表彰台の結果を出して、小松エンジニアに初の母国表彰台をプレゼントします。
前年にはベルギーGPでの小林可夢偉との接触などで管理人もグロージャンに対して思うところもありましたが、この鈴鹿での走りを見てグロージャンのことを見直しました。
たしか前夜祭でも、今宮純さんが「いいジャン、グロージャン」とか言って褒めていたのも印象的で、全世界のグロージャンに対するイメージを大きく変えたレースという意味で、ベストレースとしました。
東京生活のSNS発信が楽しみでした
またグロージャンは、鈴鹿のF1日本GPに向かう前の東京生活を、こんな形でSNS発信してくれていましたよね。
この写真は2015年だったと思いますが、2日連続ですき家の牛丼を食べたり、銀座を訪問した様子など、これ以外にも何枚もの写真を細かくアップしてくれていました。
そういえば昨年2019年には、土曜日が台風で中止になった際に、プラモデルを作る様子もアップしてくれていましたよね。
このようなSNSは見ているだけでも楽しいですし、F1ドライバーが日本に居る様子がわかり、まもなく鈴鹿F1が始まるというワクワク感も与えてくれました。
最近のドライバーはSNS発信をよくやってくれていますが、もしかしたらこの2015年のグロージャンが影響を大きくしてくれたのかもしれません。
F1ドライバー全員に敬意を表したいと思います
グロージャンとマグヌッセンともに、近年ではすこし荒いドライビングによって厳しい評価だったり、SNSで非難されることも多かったのも事実です。
しかし振り返ってきたベストレース以外にも、これまでに良いレースや楽しい思い出を多く与えてくれたのも事実です。
これはこの二人に限った話ではありませんが、
我々ファンに命がけでレースを見せてくれているF1ドライバーには、やはり全員に敬意を表したいと思います。
そんな彼らがF1から去るときには、残りのレースへの精一杯の応援と感謝の言葉を送りたいと思います。
次のポルトガルGPは、ハースF1チームの二人を全力で応援することにします!
以上、グロージャンとマグヌッセンのベストレースについてでした!