『年齢差:10歳以上のタイトル争い』のシーズンを調べてみることにしました!
これまでのF1の歴史で、果たして何年ぶりで何回目なのか?
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いよいよ2021年F1第3戦ポルトガルGPが近づいてきました!
このスペインGPとの連戦で、今年のチャンピオン争いの趨勢が見えてくる気がしますので、本当に楽しみですよね!
そんなことを考えていたら、ある疑問が湧いてきました。
『これだけ年齢差のあるタイトル争いって、相当珍しくない!?』
ハミルトン36歳、フェルスタッペン23歳なので、今年は年齢差13歳のタイトル争いとなりそうです。
これって、F1の歴史では相当珍しいのでは?
これは気になるので、これまでのF1でのチャンピオン争いの年齢差を調べてみることにします!
F1タイトル争い)年度別 年齢差一覧
年度 | チャンピオン | 2位 | 年齢差 |
---|---|---|---|
2021 | L.ハミルトン(36) | M.フェルスタッペン(23) | 13 |
2020 | L.ハミルトン(35) | V.ボッタス(30) | 5 |
2019 | L.ハミルトン(34) | V.ボッタス(29) | 5 |
2018 | L.ハミルトン(33) | S.ベッテル(30) | 3 |
2017 | L.ハミルトン(32) | S.ベッテル(29) | 3 |
2016 | N.ロズベルグ(30) | L.ハミルトン(31) | 1 |
2015 | L.ハミルトン(30) | N.ロズベルグ(29) | 1 |
2014 | L.ハミルトン(29) | N.ロズベルグ(28) | 1 |
2013 | S.ベッテル(25) | F.アロンソ(31) | 6 |
2012 | S.ベッテル(24) | F.アロンソ(30) | 6 |
2011 | S.ベッテル(23) | J.バトン(31) | 8 |
2010 | S.ベッテル(22) | F.アロンソ(28) | 6 |
2009 | J.バトン(29) | S.ベッテル(21) | 8 |
2008 | L.ハミルトン(23) | F.マッサ(26) | 3 |
2007 | K.ライコネン(27) | L.ハミルトン(22) | 5 |
2006 | F.アロンソ(24) | M.シューマッハ(37) | 13 |
2005 | F.アロンソ(23) | K.ライコネン(25) | 2 |
2004 | M.シューマッハ(35) | R.バリチェロ(31) | 4 |
2003 | M.シューマッハ(34) | K.ライコネン(23) | 11 |
2002 | M.シューマッハ(33) | R.バリチェロ(29) | 4 |
2001 | M.シューマッハ(32) | D.クルサード(29) | 3 |
2000 | M.シューマッハ(31) | M.ハッキネン(31) | 0 |
1999 | M.ハッキネン(30) | E.アーバイン(33) | 3 |
1998 | M.ハッキネン(29) | M.シューマッハ(29) | 0 |
1997 | J.ヴィルヌーヴ(25) | M.シューマッハ(28) | 3 |
1996 | D.ヒル(35) | J.ヴィルヌーヴ(24) | 11 |
1995 | M.シューマッハ(26) | D.ヒル(34) | 8 |
1994 | M.シューマッハ(25) | D.ヒル(33) | 8 |
1993 | A.プロスト(38) | A.セナ(33) | 5 |
1992 | N.マンセル(38) | R.パトレーゼ(37) | 1 |
1991 | A.セナ(31) | N.マンセル(37) | 6 |
1990 | A.セナ(30) | A.プロスト(35) | 5 |
1989 | A.プロスト(34) | A.セナ(29) | 5 |
1988 | A.セナ(28) | A.プロスト(33) | 5 |
1987 | N.ピケ(34) | N.マンセル(33) | 1 |
(調査条件)
- 1987年以降のチャンピオン争いを集計
- 開幕戦の日付における年齢差で集計
- 2021年は第2戦終了時点まで
- 1997年のM.シューマッハはポイント剥奪前の順位
1987~2021年までの35シーズンにおいて。
ドライバーズランキングのチャンピオンと2位のドライバーを、年齢と年齢差がわかるようにまとめてみました。
『10歳以上年齢が離れている』シーズンを赤字にしてみました。
ご覧の通り、
- 1987~2020年で3回のみ
- 2021年は、15年ぶり4回目
ということがわかりました!
やっぱり10歳以上と大きく年が離れているシーズンは少なく、約10年に一回程度ということですね!
これまでの3回は、どんなシーズンだったんのか、振り返ってみましょう。
1996年:ヒル vs ヴィルヌーヴ
古い時代の方から見ていきましょう、まずは1996年です。
ベテランのデイモン・ヒルと、なんと新人のジャック・ヴィルヌーヴが、『年齢差:11歳』でタイトル争いを繰り広げた年でした。
1987~2000年ごろまでは、セナ・プロスト・マンセル・ピケの四天王と、ミハエル・シューマッハとミカ・ハッキネンなどを軸にF1のチャンピオン争いが繰り広げられた時代。
そんな中で、1996年は四天王も完全に引退し、フェラーリ移籍初年度でシューマッハもチャンプ争いに絡むことが出来なかった年です。
年間通じてヒルとヴィルヌーヴの一進一退の攻防が続き、最終戦の日本GP・鈴鹿までタイトル争いは縺れます。
結果は、年長のヒルが見事に勝利し、初のワールドチャンピオンとなった年でした。
2003年:シューマッハ vs ライコネン
続いては2003年です。
今や最年長のキミ・ライコネンが、若手ドライバーの急先鋒として。
5度の王者ミハエルと『年齢差:11歳』のチャンプ争いを繰り広げました。
この年のフェラーリ、それまで数年ほど圧倒的なマシンではありませんでした。
加えてポイントシステムの変更もあり、ライコネンは年間1勝ながらも2位7回を積み重ね、最終戦の日本GP・鈴鹿までチャンピオン争いを繰り広げます。
結果は、最終戦日本GPでしぶとく8位でポイント獲得し、年長のシューマッハに軍配が上がることになり、6度目のワールドチャンピオンに輝くことになりました。
2006年:アロンソ vs シューマッハ
そして、最後が2006年です。
前年にライコネンとの若手同士のタイトル争いを制したアロンソ、この2006年は絶対王者ミハエルと『年齢差:13歳』のチャンプ争いを繰り広げました。
この年のチャンピオン争いは一進一退、絶対王者と若手王者に相応しい戦いが続きました。
しかし、シーズン終盤の日本GP・鈴鹿、ミハエルのエンジンがブローしこの戦いに実質ピリオドが打たれます。
結果は、最終戦ブラジルGPでアロンソが2度目のタイトルを獲得することになり、ミハエルはこの年をもって一度目の引退となりました。
これまで年長側が2勝1敗、果たして今年は!?
『年齢差:10歳以上のタイトル争い』3回の結果を見てきました。
これまでは、年長側の2勝1敗ということがわかりましたね。
唯一、年少側のアロンソが制した2006年のケースを紐解いてみると。
年齢差はありながらも、両者すでにチャンピオン同士のタイトル争いという形でした。
なので、『まだタイトルを獲っていない若手からの挑戦は、2回とも年長側が退けている』ということもわかりますね!
これは、フェルスタッペンや、レッドブル・ホンダを応援するファンの方には嫌なデータですね。
といっても、母数が少ない統計データなので、あくまで参考程度です(笑)
果たして、4回目となりそうな今年はどうなるでしょうか!?
これまで3回は、すべて最終戦までタイトル争いが繰り広げられ、白熱のシーズンとなっています。
なので今年もやはり、面白いシーズンが期待できそうですね!
そんな面白い一年間を期待しつつ、まずはこの序盤のポルトガル・スペイン連戦です。
ここ35シーズンで4度目、10年に一度程度しかないシーズン、存分に楽しむことにしましょう!
以上、『年齢差:10歳以上のタイトル争い』の調査でした!