マックス会心の一撃にも動じず、あっさり抜き返し、いてつくはどう。
立ちはだかる中ボス、追いつけない絶望感、もう倒し方わからん(笑)
===
2021年F1第3戦ポルトガルGPが終了しました。
風とタイヤと路面に翻弄される難しいコンディションの中、見どころいっぱいのレースとなりました。
レースの総論については、
『ハミルトン、このラスボスは一体どうやったら倒せるんだ!?』
と感じたのは管理人だけでしょうか、あ、褒め言葉ですよ(笑)
ちなみに今年、管理人はホンダ勢推しなんです。
それでも、このハミルトンの圧巻の走りには惚れ惚れしてしまいました。
ということで、そんなハミルトンのラスボス感あふれたレースとなったポルトガルGP。
なので、ドラクエに例えながら振り返りたいと思います(笑)
勇者マックス、再スタートで会心の一撃!
ライコネンのアクシデントで、再スタートとなった7周目。
前方のボッタスに気を取られたハミルトンの一瞬のスキを突き、3番手マックス・フェルスタッペンがハミルトンをオーバーテイクし2番手にあがります。
ドラクエで例えると、まさに勇者マックスの会心の一撃!
ピットストップは1回だけと想定されていたので、2台のメルセデスのうち1台を抜いたのは大きい。
これはこのあと、マックスは優勝も狙える展開になる・・・はずでした(笑)
王者ルイス、あっさり『いてつくはどう』
しかし、たった4周後の11周目。
このように、マックスはあっさり王者ルイスに抜き返されてしまいます。
メインストレートが向かい風でDRSの効果が大きかったこともありますが、抜かれたマックス側は成す術無しのオーバーテイクでした。
せっかく勇者マックスが築いた有利な状況をあっさり覆す、この見事な王者ルイスのオーバーテイク。
まさに『いてくつはどう』ですね(笑)
王者ルイス、中ボスのボッタスを差し向ける
そして20周目、今度は先頭を走るボッタスを、ハミルトンがまたも華麗にオーバーテイク。
前戦イモラに引き続き、見事な王者ルイスのオーバーテイクに惚れ惚れしてしまいました。
その後、必死にメルセデス2台にくらいつこうとするフェルスタッペン。
しかしボッタスが間に入ることで、ハミルトンは徐々に後続を引き離していくことになります。
意図したわけではなかったでしょうが、ボッタスは結果的にカンペキなサポート役となりました。
その様子をまたドラクエに例えると。
よくラスボスが『まだ自分が戦うまでもないわ』と、勇者に対して、中ボスを差し向けます。
まさに、そんな状況を思い浮かべてしまいました(笑)
中ボス撃破も、縮まらない王者との差
その後、ボッタスをなかなか抜けないフェルスタッペンが先に仕掛けます。
アンダーカットを狙い先にピットイン、翌周ピットに入ったボッタスを見事に交わすことに成功します。
この41周目の時点で、王者ルイスとの差は約3秒でした。
しかしここから、この3秒がまったく縮まらない。
縮まらないどころか、じわじわ、本当にじわじわと王者ルイスが逆に引き離していきます。
唯一の希望が、まだタイヤ交換を行っていない、先頭を走るチームメイトのペレス。
ハミルトンのペースをペレスが搔き乱してくれれば、この時点で4.4秒まで開いた差を縮めることができたかもしれません。
しかし51周目、王者ルイスの前に、ペレスもこのようにあっさり陥落。
周回遅れと間違えらえれる、という屈辱のオマケまでついて、あっさり陥落してしまいます。
これをまたドラクエに例えると、、、。
中ボスを撃破し、ようやくラスボスとの戦いに挑んだ勇者。
しかし徐々に徐々にHPやMPが削られていく絶望感の中、ついに仲間が陥落して万策尽き果てたような状態でしょうか(笑)
勇者と中ボスの争いを、高みの見物
そして、レース終盤に思いもよらない見どころが!
3位ボッタスがピットインし、ファステストラップを狙いに行きます。
しかしなぜかピットインが最終ラップより1周早かったために、翌周マックスもピットイン。
最後はボッタスとマックスのアツいタイムアタック合戦が繰り広げられ、結果的にはマックスのトラックリミット違反でボッタスが勝利します。
そのころ王者ハミルトンはというと、このように余裕でトップチェッカー。
またまたドラクエに例えると・・・。
息を吹き返した中ボスをもう一度勇者に差し向け、『1ポイントくらいくれてやる』とばかりに、自分は高みの見物をするラスボスといったところでしょうか(笑)
この王者を倒してこそ、真の勇者!
と、なぜかドラクエに例えながらレースを振り返ってみましたが(笑)
とにかく、あらためてルイス・ハミルトンというドライバーの凄さを知るグランプリだったのはでないでしょうか。
今回のレースでは、完膚なきまでに叩きのめされたレッドブル・ホンダとフェルスタッペン。
でも2位はきっちり確保し、ダメージは最小限に抑えることが出来ました。
今回は風が強かったり、タイヤに熱が入りにくいサーキットの性質から、あまりレッドブルに得意なサーキットでは無かったということでしょう。
この絶対王者、ハミルトンを倒すためには?
今回のような不得意なサーキットではダメージは最小限にとどめ、得意なサーキットでは取りこぼしやミスは一切許されないということ。
チームもドライバーも、観ている我々ファンも、あらためてよく解かったのではないでしょうか。
レッドブルやホンダ、フェルスタッペンにとっては厳しい戦いが一年ずっと続くことになりそうです。
でも、この絶対王者を倒してこそ、真の勇者、新王者と言えるのではないでしょうか!
こんなドラクエのような、勇者と王者のシビれる戦いがあと20戦も見れるなんて、今年のF1はいつも以上に本当に面白い!
次のスペインGPは連戦で今週開催です、また存分に楽しむこととしましょう!
以上、2021年F1第3戦ポルトガルGPについてでした!