22歳でデビューして、早いものでもう36歳ですね。
歴代マルチチャンピオンが、大失敗マシンで屈辱を受けた年齢・・・。
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新年が明けて早々、新型コロナ関連の暗いニュースが続いています。
こんな時こそ、滅入りそうになる気持ちが元気になるような、
明るい気持ちになれるようなF1の話題が欲しいですよね。
そう思っていたら、本日1月7日はルイス・ハミルトンの36回目の誕生日ということに気付きました。
これはおめでたい!
若く見えるルイスも、もういつのまにか36歳なんですね。
36歳って言うと、もうかなりのベテランの域で、そろそろ引退が見え始めるくらいの年齢です。
歴代チャンピオンたちの36歳時って、どんな戦績だったんでしょう?
これは気になってきたので、さっそく調べてみることにしました。
歴代チャンプ、36歳シーズンの戦績
ドライバー | 36歳シーズン | ランキング |
---|---|---|
L.ハミルトン | 2021年 | ? |
N.ロズベルグ | 引退 | – |
S.ベッテル | 未 | – |
J.バトン | 2016年 | 15位 |
K.ライコネン | 2015年 | 4位 |
F.アロンソ | 2017年 | 15位 |
M.シューマッハ | 2005年 | 3位 |
M.ハッキネン | 引退 | – |
J.ヴィルヌーブ | 引退 | – |
D.ヒル | 1996年 | 1位 |
N.マンセル | 1989年 | 4位 |
A.セナ | 死去 | – |
A.プロスト | 1991年 | 5位 |
N.ピケ | 1988年 | 6位 |
(調査条件)
- 1987年以降のチャンピオンを調査
- 36歳で初めて出走したシーズン
近代F1歴代チャンピオンの『36歳のシーズン』を、年度とランキングが解るように並べてみました。
1987年以降、ハミルトンを除いて13人のチャンピオンが居ますが、そのうち36歳でF1シーズンを戦ったのが8人です。
その8人のうち、36歳でチャンピオンになったのは1996年のデイモン・ヒルのたった1回のみです。
36歳は『マルチチャンピオン+大失敗マシン』が多い!
こうやって歴代チャンプの36歳シーズンの結果を見てみると。
2回以上チャンピオンとなったマルチチャンピオンが、歴史に(それなりに)名を残す大失敗マシンに乗っていることに気付きます(笑)
1988年 ネルソン・ピケ
前年チャンピオン獲得から一転、曲がらない・止まらないロータス 100Tで大苦戦、周回遅れになることもたびたびの屈辱。
1991年 アラン・プロスト
フェラーリ643を『赤いトラクター』と酷評し、デビューイヤー以来の未勝利シーズンとなり、しかも最終戦前に解雇されるという屈辱。
2005年 ミハエル・シューマッハ
それまでのタイトル5連覇から一転、フェラーリF2005の戦闘力不足で、ミシュランタイヤ勢が全車ボイコットしたアメリカGP以外は未勝利と散々なシーズン。
2017年 フェルナンド・アロンソ
前年シーズンでやや戦闘力を増したものの、またも大失敗に終わったマクラーレン・ホンダMCL32で屈辱のシーズン。
マルチチャンピオンにとっては36歳が厄年なのでしょうか?
それほど、チャンピオンにとっては屈辱的なシーズンを過ごすことが多いのが解ります(笑)
これはハミルトンにとっては嫌なデータ・ジンクスですね。
歴代チャンプ、37歳以降の活躍は?
ドライバー | 勝利 | チャンピオン |
---|---|---|
J.バトン | × | × |
K.ライコネン | 〇 | × ? |
F.アロンソ | × ? | × ? |
M.シューマッハ | 〇 | × |
D.ヒル | 〇 | × |
N.マンセル | 〇 | 〇:39歳 |
A.プロスト | 〇 | 〇:38歳 |
N.ピケ | 〇 | × |
ついでに、37歳以降もF1で現役を続けたチャンピオンの、その後の活躍も調べてみました。
2021年でまだ現役ドライバーとなるアロンソとライコネンは、2021年シーズン前段階での戦績です。
こう一覧で見ると、マクラーレン・ホンダの大失敗レベルのマシンで無い限りは、37歳以降もきちんと優勝は成し遂げていることが解ります。
しかし、チャンピオン獲得までの活躍となると、1990年代まで遡ってマンセルとプロストのみ。
シューマッハの2006年37歳シーズンは惜しくも2位でしたからね。
チャンピオンを獲得したケースは、こちらの歴史的名車ともに成し遂げられています。
- ウィリアムズ FW14B(1992年 マンセル)
- ウィリアムズ FW16C(1993年 プロスト)
ということはメルセデスがまた歴史に残るマシンを作って、ハミルトンの37歳以降の活躍も安泰ということですかね(笑)
ハミルトンは、データやジンクスを超える!
と色々データを見てきましたが・・・
すでに7度のタイトル、100勝近くという前人未到の記録を挙げているハミルトンです。
どんなデータやジンクスもきっと関係ないですね(笑)
唯一の心配は、昨年感染した新型コロナウィルスの影響です。
アスリートにはとても重要な、肺機能にダメージを負ったことが報じられていたので、その点だけが心配ですよね。
新型コロナの暗いニュースを吹き飛ばす意味でも。
36歳で大失敗マシンに乗るという不吉なデータやジンクスを打ち破り、
偉大なサー・ルイス・ハミルトンが、新型コロナウィルスにも打ち勝つ姿を期待することとしましょう!
以上、36歳の不吉なジンクスについてでした!