鈴鹿サーキット全20観戦席ごとに、F1走行ビューやオススメ席、視界を遮る金網・電柱などの詳細情報をレビューします。
第6回は、ヘアピンへのフルブレーキングを間近で楽しめるH席です!
当サイトでは2022年から毎年、鈴鹿サーキット全観戦席の詳細ガイドを公開しています。
レビュー内容は全席共通、2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

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おかげさまで、毎年多くのF1ファンの皆様にご覧頂いています。
- 鈴鹿サーキット公認の観戦ガイド本を出版
- 鈴鹿サーキット公式コミュニティ「SUZUKA FUN BASE」に参画
このガイドきっかけで、鈴鹿サーキットさんのお手伝いもさせていただけるまでになりました!
2026年版も、より多くのF1ファンの皆様のお役に立ちたいと思っています!
では第6回は、フルブレーキングの迫力を間近で楽しめるH席のレビューです!
H席:F1マシン走行ビュー
まずこちら、H席の2026年版F1走行シーン動画集です。
- H席からの観戦ビュー(Aブロック・旧Dブロック)
- 収録年度:2023年
実際の観戦視界に近くなるよう、なるべく高倍率ズームを使わず等倍で撮った動画を掲載しています。
コースの眺めの参考としてだけでなく、全てF1開催中の実際の走行動画なので。
- F1の速さでの目視可能時間
- 大勢の観客の頭や体の視界影響
などもご参考にしていただけると思います。
すべて、2023年F1日本GP土曜フリー走行3で撮影した動画です。
まずは実際の走行シーンをご覧になって、H席のイメージを掴んでみてください!
H席:概要
H席はヘアピンやや手前の110Rに位置し、2023年に新設された指定席です。
エリアには分かれておらず、チケット料金は全席共通で40,000円となります。
2026年は値上げ観戦席が多い中で、H席のチケット料金は据え置きです。
2025年も料金据え置きだったので、とてもお財布にありがたい席です(笑)
その他、2026年のH席は大きな変更点はありませんが、以下念のため。
2025年にはEブロックが増設されて、5ブロックとなっています。
走行動画は2023年に撮影したので、当時4ブロック時代の旧Dブロックとなります。
2026年はヘアピン側最端はEブロックとなるので、念のためご注意ください!
H席:特長
110R視界
ヘアピン側視界
200R方面視界
(主な特長)
- 110Rの丘の上に位置し、珍しいF1マシンを見下ろすような視界
- 110Rのイン側に位置するので、意外にコースから近く迫力がある
- 110Rからヘアピン進入までは、手すり・柵越し・人被りの視界
- ヘアピン立ち上がりから200Rまで、広範囲な視界
- 座席位置によって、立体交差や西ストレートまで観れる席もある
H席はどの席からも10秒程度、広範囲で長時間の視界を楽しむことができます。
後述のAブロック最端だと15秒程度と、かなり長い可視時間となります。
そして想像以上に、コースから近く迫力も兼ね備えます。
フルブレーキングや高速コーナリングなど、F1マシンらしい挙動も楽しむことができます!
動画ではスタンドの両端、「立体交差側のAブロック」「ヘアピン側の旧Dブロック」から撮影してます。
そこまで大きく視界は変わりませんが、視界範囲の違いなどをぜひ実際の走行動画でチェックしてみてみてください!
避けたい視界情報(金網・電柱など)
手すり被り視界
H席は、真横方面からF1マシン走行を観るような形になるので。
レコードラインにモロ被りするような電柱や金網はありません!
ただし目の前の110Rからヘアピン進入までは、「手すり被り観戦」となります。
でも手すりは視界を確保できる窓付き形状になっているので、意外と見やすかったりもします。
ちなみに、最後列に座って撮った写真がこちらです。
このように最後列からでも、この「手すり」は避けることはできません。
なので目の前の110Rからヘアピン進入の視界は、どの席からも手すり被りすると考えてください。
人被り視界
H席は、左右方向に首を振りながら観る観戦席なので。
特に予選や決勝で混み合う場合、人被り視界が気になるはずです。
参考にこちら、8列目から撮った写真です。
近隣席の観客の体格次第ではありますが、予選や決勝など満員状態ではどの席からも目の前のレコードラインからヘアピンまでは人被り視界となるはずです。
一般的には、金網や手すりを避けられるスタンド後列の方が人気が高いのですが。
ことH席においては、結局どの位置からでも手すり被りや人被りを避けることはできないため。
- 窓付き形状で手すり被り視界を避けられる
- 人被り視界を避けられる
ので、最前列やできるだけ前の席を狙うほうが良い観戦席かもしれません!
H席:オススメ席
立体交差出口から観れるオトクな席は?
『Aブロック 各列1番』がオススメです!
こちらは『Aブロック 5列1番』から撮った写真です。
走行動画の冒頭も、このオススメ席から撮った箇所から始まるのでチェックしてみてください。
Aブロックの最端席からは、立体交差も視界に入るので。
手すり越しとはいえ、お隣のG-5 仮設席のような視界も楽しめます!
15秒ほどの長時間F1マシンを追い続けられて、西ストレートを走行するF1マシンまで見えたりします。
ただしやや距離があるので、西ストレート視界はあくまでオマケ程度です(笑)
オススメ席、座席表ではこのあたりです。
たった12席の狭き門ですが、狙う価値は十分あると思っています!
自分の方に向かって加速してきて、一気にブレーキングしてヘアピンに進入。
実際に観てみると、想像以上に迫力があるのでオススメです!
ただし注意点として、仮設スタンドの両端柵には急に幕が張られる可能性もあります。
そうなるとこんな視界になって、立体交差側は何も見えなくなるはずです。
2025年も幕は張られませんでしたが。
「落下物防止」「ゴミなど飛散防止」「覗き見防止」などの理由で、突然2026年から幕が張られる可能性もゼロではありません。
その点はあらかじめ認識しておいてください!
なお各列とも端の1番ではなく、2番や3番の位置でもそれなりに見えるとは思うのですが。
顔を思いっきり真横に向ける必要があるので、知らないお隣さんだとかなり恥ずかしい上に思いっきり人被り視界になります。
なので、やっぱりぜひ、Aブロックの各列1番の座席を狙ってみてください!
H席:総合評価
では最後に、H席を全席共通の5つの軸で総合評価したいと思います!
快適性
- グランドスタンドから、距離はかなり遠い(徒歩20~25分程度)
- 常設売店は無いが、「130Rオアシス」までとても近く快適
- トイレは仮設のみ、ヘアピンまでかなり足を伸ばせば常設トイレあり
- 「G-4席の630席増設」と「P席新設」による、オアシスの混雑影響が未知数
などの理由で、星2つとしました。
視界
- 座席位置による、アタリ・ハズレがほぼ無い
- どの席からも110R・ヘアピン・200R進入と、広範囲に10秒程度の目視が可能
- Aブロックには、立体交差や西ストレートまでさらに広範囲視界の席も存在する
- 110Rからヘアピン進入までは、必ず手すりや人被り観戦となる
などの理由で星4つとしました。
迫力
- オーバーテイクの可能性はやや低い
- コースやレコードラインからとても近く、F1マシンの迫力を感じられる
- 110Rでは、F1マシンらしい高速コーナリングも楽しめる
- 時速270km/h程度から、迫力のフルブレーキングを楽しめる
などの理由で、星4つとしました。
コスパ
- 全観戦席の中で、8番目に安いチケット料金帯
- 2026年、値上げはなくチケット料金は据え置き
- 130Rオアシスも近く、歩く距離や混雑以外は快適な観戦を期待できる
- 視界・迫力など、オールラウンドで優れている
などの理由で星4つとしました。
初心者オススメ
- 大きなサーキットビジョンが設置され、レース展開を把握しやすい
- フルブレーキングや高速コーナリングなどを楽しめるが、やや蔵人向けの視点
- 130Rオアシスが近いので、雨宿り・飲食・トイレに困らず快適
- 2026年の近隣席、大幅増設のためオアシス混雑状況は未知数
- 大きな観戦席ではなく独立した場所にあるので、お祭り感にはやや欠ける
などの理由で星2つとしました。
ちなみにG席ガイドにも掲載しましたが、こちら2024年F1日本GP土曜日の130Rオアシスの混雑状況です。
土曜フリー走行3回目終了30分後、13時ごろの状況です。
もっとも混み合う時間なので飲食店もトイレも混雑しています。
2026年は近隣に指定席も新設されるので、混雑状況が読めません。
実際の観戦時には、食事やトイレの時間をずらすのが効果的かもしれません。
H席は視界・迫力とも、総合的に評価は高いのですが。
初観戦の場合は「快適性」や「お祭り感」も重要だと思うので。
H席は初観戦というよりは、何回かF1観戦を経験した方が。
『この席、意外に面白いじゃん!』となるのが特長かなと思っています。
同価格帯なら、初観戦の方は素直に東コースのD席・E席・C席あたりを狙うのがいいのかなと思っています。
とはいえ、F1観戦において何を重視してチケット購入するかは人それぞれ。
ぜひこの総合評価や情報をご参考に、H席での観戦をご検討ください!
以上、H席の詳細レビュー・ガイドでした。
2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

第7回は、写真も撮りやすくて人気のヘアピンI席レビューとなります。
なにか新しい発見があるかもなので、ぜひまたチェックしてみてください!
みんなでFトモ管理人 鈴木 淳史