鈴鹿サーキット全20観戦席ごとに、F1走行ビューやオススメ席、視界を遮る金網・電柱などの詳細情報をレビューします。
第2回は全席がホンダ応援席となる、C席のご紹介です!
当サイトでは2022年から毎年、鈴鹿サーキット全観戦席の詳細ガイドを公開しています。
レビュー内容は全席共通、2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

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おかげさまで、毎年多くのF1ファンの皆様にご覧頂いているだけでなく。
- 鈴鹿サーキット公認の観戦ガイド本を出版
- 鈴鹿サーキット公式コミュニティ「SUZUKA FUN BASE」に参画
など、このガイドきっかけで鈴鹿サーキットさんのお手伝いもさせていただけるまでになりました!
2026年版も、より多くのF1ファンの皆様のお役に立ちたいと思っています。
では第2回は、アストンマーチン・ホンダ応援席となるC席のレビューです!
C席:F1マシン走行ビュー
まずこちら、C席の2026年版F1走行シーン動画集です。
- C席からの観戦ビュー(上段/中段/下段)
- 走行シーンに「ブロック」「列番号」を明記
- 収録年度:2025年/2024年/2022年
実際の観戦視界に近くなるよう、なるべく高倍率ズームを使わず等倍で撮った動画を掲載しています。
2026年版では、どの席からの眺めかよりわかりやすくするために。
このようにブロックと列番号を明記しています(一部を除く)。
またコースの眺めの参考としてだけでなく、全てF1開催中の実際の走行動画なので。
- F1の速さでの目視可能時間
- 大勢の観客の頭や体の視界影響
などもご参考にしていただけると思います。
まずはぜひ、走行シーンをご覧になってC席の雰囲気を掴んでみてください。
C席:概要
C席は、スタンドの上下位置により3種類に分かれています。
上段ほど、より広範囲な視界となるので。
- C(上段):50,400円
- C(中段):46,000円
- C(下段):42,000円
チケット料金は上段の方が高く設定されています、一段上がると約4,000円ほど高いです。
C席:2025年からの変更点
チケット料金 値上げ額・値上げ率
観戦席 | 2026年 | 2025年 | 値上がり率 |
---|---|---|---|
C 上段 | 50,400 | 48,000 | 105.0% |
C 中段 | 46,000 | 44,000 | 104.5% |
C 下段 | 42,000 | 40,000 | 105.0% |
2026年のチケット料金、全体の傾向としてはこんな感じです。
- 超人気指定席:110%以上の大幅値上げ
- その他指定席:おおむね105~110%未満の値上げ
- お値段据え置き:E1/G1/G3/G4/H/R/Sファミリーシート
C席も全体傾向通り、すべての席種で105%程度の値上げとなっています。
ちなみに昨年2025年はお値段据え置きだったので、2年ぶりの値上げとなります。
とはいえ元々コスパの良かったC席です、率では105%程度ですが金額では2,000円程度の値上げに留まっているので。
他の超人気席の値上げ額に比べると、許容できる方も多いかもしれませんね!
その他、チケット料金以外についてはC席に大きな変更点はありません。
C席:特長
2コーナー側席からの視界
中央席からの視界
S字コーナー側席からの視界
こちら2025年観戦時に、それぞれ両端と真ん中に位置するブロックから。
同じ2コーナー方面とS字コーナー方面を撮ってきましたので、まず見え方を見比べてみてください。
C席は、左右にとても長いことが特長の観戦席となります。
チケットは上段・中段・下段で分類されていますが、視界の違いは上下方向よりも左右方向で大きく異なるのが特長です。
それぞれ、主な特長はこんなところです。
- 「2コーナー側」は、ホームストレート後半と1~2コーナーも良く見える。
- 「S字コーナー側」は、F1マシンらしい高速コーナリングが良く見える。
- 「中央」は両方見えるが、コースからの距離がかなり遠い。
- 「上段」「中段」では見える範囲に大差は無く、いずれもスタート地点は見えない。
- 「下段」は一部を除き金網越し観戦となり、見える範囲もかなり狭い。
なので走行ビュー動画は、それぞれ「上段」「中段」「下段」から。
「2コーナー側」から「S字コーナー側」へと移動していくようなイメージで、ご覧いただけるようにしました。
ぜひ観戦ビューをYouTube動画でチェックしてみてもらって。
もしC席が気になるようだったら、避けたい視界のチェックに進みましょう。
避けたい視界情報(金網・電柱など)
2コーナー側
続いて金網や電柱など、できれば避けたい視界情報についてです。
C席には、レコードラインにモロ被りする電柱があります(汗)
この写真の場所は特に、電柱と金網とダブルで視野に入っちゃいます。
では一体どのあたりが、この電柱とレコードラインが被る座席位置なのか?
この電柱は、「2コーナー横」あたりに位置します。
この写真は「Oブロック20列22番」に座って撮りました、中段席の最後方列です。
ここからこの赤い矢印の前後が、電柱とレコードラインがモロ被りする形となります。
座席表と照らし合わせてみると。
この赤い矢印近辺の座席は、避けた方がいいかもしれません!
ちなみに2025年観戦時、この矢印ギリギリのところをチェックしに行きました。
電柱はセーフ、金網はギリギリでアウトって感じでしょうか。
とはいえ管理人は極度の金網嫌いなので、たぶんセーフの方も多いはず。
また身長や座高、カメラの構える位置で微妙にとらえ方も変わってくるはずなので。
管理人のように金網や電柱がとくかく苦手な方は、O・P・Qブロック辺りは最初から避けた方が良いかもしれません。
なお「2コーナー側」以外の、「中央」と「S字コーナー側」の電柱については。
中央
S字コーナー側
席の位置によっては、遥か遠くの2コーナーやS字カーブとは被る可能性はありますが。
遠すぎるのでどのみち気にならないレベルです(笑)
なお、身長や座高などによって見え方は変わってきます。
また座席図は略図なので、赤い矢印は若干ズレていたりする可能性もありますので。
あくまで参考情報として、チケット購入時の座席選択の目安にしてみてください!
C席:オススメ席
「下段席」で金網被りなく観戦できる席は?
下段席にも関わらず、金網がまったく視界に被らない下段席が中央付近に存在します!
こちら2024年F1日本GP観戦時に「Hブロック・8列1番」の「下段席」から撮影しました。
下段席というと、金網がモロに視界に被るイメージですが。
中央付近は金網が低いため、下段席でも金網被り無く観戦できる席があるんです!
2024年現地観戦で、そんな中でもベストポジションを徹底調査してきました。
- Hブロック :7-9列 13-24番
- Iブロック :7-9列 1-12番
ここが2コーナー側・S字コーナー側とも金網被りしない、超オススメゾーンです!
もちろんこの赤枠の近辺席でも、同じような素晴らしい眺めでオススメなのですが。
例えば1列前の6列目では、2コーナー側がやや金網被り視界となったり。
例えば、両左右に少しだけ寄ったりすると。
3コーナーがこれまた若干金網被り視界となったりします。
とはいえほんの微細な金網被りなので、多くの方は近辺席でも大丈夫だと思います。
管理人のように究極に金網が苦手な方は、ぜひ赤枠内の超オススメゾーンを狙ってみてください!
2コーナーを間近でキレイに観れる席は?
「Oブロック・20列1番」近辺の「中段席」がオススメです!
もう少し大きな写真で見ると、こんな景色の席です。
マーシャルポストがあるため、金網が切れ目となって2コーナーがとても視界良く見えるんです!
2コーナーを正面から観るだけなら、もう少し前列まで行っても大丈夫ですが。
前列に行けば行くほど、2コーナー立ち上がりにかけて金網が被ってきちゃいます。
こちら2022年観戦時に撮影した、ほぼ同じ場所からの写真です。
こちら上段席最前列である、「Nブロック21列24番」に座って撮りました。
「中段席」の方が4,000円ほど安いですし、「上段席」はどんどんコースから遠くなり、迫力度も下がっていくので。
やっぱり、「Oブロック・20列1番近辺の中段席」がオススメです!
なおご注意いただきたいのは、すぐ隣に前述の金網電柱危険ゾーンがあること。
電柱席もこのオススメ席も、なんと同じ「Oブロック20列」です。
同じブロックの両端で天と地の差があります。
お隣のNブロックやMブロックでも、似た視界で素晴らしい眺めが楽しめるので。
無理しないで、近くの席を確保するのも手だと思います!
F1マシンと桜、一緒に写真を撮れる席は?
「Aブロック・19列24番」から撮った写真です。
C席とD-5席の間、カメラマンエリアあたりに大きな桜があります。
なので、S字コーナー側のAブロックであれば。
どこからでも桜とF1マシン、ついでに観覧車なんかも一緒にレンズに収めることができると思います!
この写真はiPhoneで管理人の腕でテキトーに撮っただけなので、まったく映えませんが(笑)
構図を工夫したり腕があれば、きっとステキな写真も撮れるはずです!
ただし2026年のF1開催、1週早まり3月末となってしまったので。
桜自体がまだ咲いてない可能性もあります。
なのでもし2026年もF1開催時に桜が満開だったら、ぜひチャレンジしてみてください!
応援席:メリットとデメリット
2026年について、C席がホンダ応援席となることが発表されました!
2025年までは、「Honda RBPT応援席」と「角田裕毅応援席」に分かれていましたが。
2026年は、すべて「Honda応援席」となるようです。
応援席については、観戦スタイルによってメリットにもデメリットにもなり得ます。
なのでC席で観戦検討される方は、ぜひご一読ください!
メリット:みんなで応援する雰囲気が最高!
こちら2006年のホンダ応援席。
佐藤琢磨選手やスーパーアグリチームなど、周りの観客ほとんどが自分と同じ推しドライバーやチームを応援していて雰囲気は最高です!
応援席の最大のメリットは、「推しを応援する一体感、お祭り感を味わえる」ところ。
2026年のアストンマーチン・ホンダや、アロンソ選手・ストロール選手を応援したい方にとっては最高の雰囲気だと思います。
またドライバーズパレードの際に、ドライバーが応援席前にやってきてスピーチしてくれる可能性が高いです。
こちら2024年F1日本GP観戦時、隣のB2席から見ていた様子です。
C席のすぐ近くまで、ホンダ系4名のドライバーが来てくれました。
公式発表はありませんが、2026年もおそらくこんな感じになるかもで。
アロンソ選手やストロール選手が、スピーチとかしてくれるかもしれませんね。
なので走行している時だけではなく、このようなインタビューにおいても。
その一挙手一投足に、推しファン同士で一緒に盛り上がること間違いなしの席です!
デメリット:旗でF1マシンが見えない可能性
ただし、応援席でのレース観戦については。
- スタートからゴールまで毎周
- 推しドライバーが目の前を走行するたび
ほぼすべての人が、配布された旗をガンガン振る可能性もあります。
管理人の経験では、こちらB2席での例になりますが。
「チェッカーフラッグと同時に、みんなで旗を振る企画」のあった年の写真です。
体感では半数以下の観客しか旗を振っていなかったにも関わらず。
それでも、旗がかなり視界を遮っているのが分かると思います。
レース展開にもよります、2022年のような大雨や2025年のようにあまり動きのない展開だとそんなに旗は振られませんが。
2024年のように晴れてたり白熱のレース展開になると、より多くの方が毎周ガンガン旗を振っていたはずです。
なので年によっては、旗が視界を遮って推しドライバーの姿をほとんど見れず。
逆にライバルドライバーの方しか観れなかったと、実際に応援席で観戦した友人から聞いたこともあります(汗)
このメリット・デメリットをぜひご理解いただいたうえで。
- みんなでお祭り感を味わいたいので、C席応援席で観戦したいのか?
- 推しがF1で走る姿をじっくり見たいので、他の席で応援することにするのか?
ご自身の応援スタイル、観戦スタイル次第だと思いますので。
C席が全席応援席になるので、このメリット・デメリットをご参考の上でご検討ください!
C席:総合評価
では最後に、C席を全席共通の5つの軸で総合評価したいと思います!
快適性
- 東コース観戦席の中で、グランドスタンドからもっとも遠い(徒歩20分程度)
- 常駐売店など食事の選択肢は豊富、ただしかなり混雑する
- 常設トイレに加え仮設トイレも豊富、ただしかなり混雑する
- 鈴鹿最大の収容人数(1.3万人)のため、通路なども混雑が激しい
などの理由で星2つとしました。
視界
- 下段席を除き、広範囲な視界が期待できる
- 下段席を除き、金網が視界に被らない席が多い
- 多くの席で、マシンを長時間目視することができる
- どの席からもスタートは見えないが、メインストレート後半から目視可
などの理由で、星4つとしました。
迫力
- 2コーナー側やS字側を除き、総じてコースまでの距離はかなり遠い
- 特に中央付近は、スタンドからコースまでの距離はかなり遠く感じる
- 中段・上段は、1コーナーでのオーバーテイクが見れる可能性は高い
- 2コーナー寄りでは、スタート直後の大迫力も間近で楽しめる
などの理由で、星2つとしました。
コースからの遠さという意味では星1つ、オーバーテイクを体験できるという意味では星3つという評価です。
コスパ
- 全通常観戦席の中で9番目、東コースでは3番目に安いチケット料金帯
- 2026年、東コース指定席の中では値上げ影響は限定的
- 座席位置によって、オーバーテイクやスタートの迫力も楽しめる
- チケット料金以上に、応援席・応援グッズなど楽しめる要素も多い
などの理由で、星5つとしました。
初心者オススメ
- どの席からもスクリーンは見やすく、レース展開は把握しやすい
- 東コースの中では、とても優れたコストパフォーマンス
- オーバーテイクの興奮を体感できる可能性も高く、F1を観戦してよかったと思えるはず
- 快適性の低さは、水分を控える・食事時間をずらすなどの対策で許容範囲レベル
などの理由で、星5つとしました。
ちなみに2025年F1日本GP観戦時、予選開始30分前のC席裏の混雑状況です。
トイレ・飲食店の列と、B席やD席へ移動する方も含めてごった返してました。
V1/V2席合算の収容人数(1.2万人)を上回る、鈴鹿最大規模の観戦席がC席なので。
食事・トイレは時間をずらす工夫がもっとも効果的な席かと思います。
F1観戦において、何を重視して観戦席を決定するかは人それぞれです。
ぜひこれらの評価軸や情報を参考に、C席での観戦を検討してみてください!
以上、C席の詳細レビュー・ガイドでした。
2026年版の全20観戦席まとめページはこちらです。

第3回はC席のお隣、D席のレビューとなります。
なにか新しい発見があるかもなので、ぜひまたチェックしてみてください!
みんなでFトモ管理人 鈴木 淳史