2020年 F1第11戦 アイフェルGPが終了しました。
結果は、2番手スタートのルイス・ハミルトンが見事に逆転優勝。
この勝利により、ミハエル・シューマッハーが持つF1歴代最多勝記録の91勝に並ぶこととなりました。
この異次元の記録を達成したハミルトンだけではなく、急遽参戦のヒュルケンベルグの大活躍など、やっぱりF1ドライバーって良い意味でクレイジーな連中の集まりと思えるグランプリとなりました。
さっそく、F1アイフェルGPで活躍したクレイジーなドライバー達を振り返っていきたいと思います。
偉大なルイス、前人未到の最多勝記録へ
91勝、本当に凄いクレイジーな記録だと思います。
素直に敬意を表したいと思います、おめでとうルイス!
この調子だと、さっそく次戦にも92勝目の新記録を達成して、そしてこれからもどんどん記録を伸ばし続けるでしょう。
一体どこまでこの記録は伸びていくんでしょうか(笑)
父の記録に並んだハミルトンに、息子のミック・シューマッハーが祝福にかけつける。
そして、父のヘルメットを記念に贈呈して、ハミルトンも少し感慨にふけっている姿が、国際映像でも流れました。
少しジーンと感動したのは管理人だけでしょうか。
ここ数戦、この最多勝記録はあまり意識していないようなコメントをしていたハミルトン。
しかし、自分が達成した記録の凄さを、ミハエルのヘルメットを見て改めて実感したのではないでしょうか。
こういうシーンを見ると、F1を見ていて良かったなぁと思えるシーンですね。
ハミルトン、もう今度こそ、生きているうちには破られそうにない100勝以上の偉業を成し遂げるかもしれません。
でも、もしかしたらその記録もまた、いつの日か現れた偉大なドライバーが破るのかもしれません。
こうやってF1を、ずっと終わりのないドラマとして見続けることができるのは、本当に幸せなことだと考えさせられました。
お見事、超人ヒュルケンベルグ!
土曜日の午前11時に優雅にコーヒーを飲んでいた人が、1本の電話から、日曜の午後には母国でのF1グランプリを突然走って8位に入賞し、全世界のファンからドライバー・オブ・ザ・デイに選ばれる。
こんな、下手な漫画でもシナリオにしないようなことを実現したのが、ニコ・ヒュルケンベルグ。
もうただただ、凄いとしか言いようがありません、クレイジーです!
結果だけじゃなく、少しレース内容を深堀りして見てみると、さらにその凄さが解ります。
スタートでまず3つ順位を上げます、これも驚きでした、なにせ全く様子が解らないマシンですから。
そしてその後、他車のリタイアなどにも助けられ順位を上げていき、ソフトタイヤでスタートしていたのに、なんと29周目までタイヤ交換を引っ張ります。
ボッタスやベッテルなど歴戦のドライバーがミスでタイヤをダメにし早々に交換する中で、一切セッティングしていない乗り慣れていないマシンで、ここまでタイヤマネジメントしたのが凄いです。
最後のセーフティーカーにも冷静に対応し、コース上でグロージャンを追い抜くなどして、結果8位のリザルトを獲得し、コンストラクター選手権の3位争いに貴重な4ポイントを獲得します。
世界中のテレビ視聴者が選ぶドライバー・オブ・ザ・デイだけではなく、このツイッターの動画のように現地の観客も拍手喝采でヒュルケンベルグのゴールを迎え入れていたようです。
あらためて凄いドライバーであることと、こんな凄いドライバーでさえシートが無いというF1界の厳しさを実感しました。
飛び石が指にぶつかっても初入賞のグロージャン
そして今回のグランプリで、もう一人のクレイジードライバーがグロージャン。
レース序盤、こんな珍しくて、恐ろしい無線が流れてきましたよね。
『石が飛んできて指にあたった、骨折してないと思うけどすごい痛いよ』
ヘイローによって、タイヤや大きな部品が飛んできても安全に避けれるようにはなっています。
しかし、小さい部品やコース上の石などは避けようがありません。
運悪く、コーナリング中に石が飛んできて指にあたったようです。
比べるまでもないですが、手に激痛が走っているときに乗用車に乗るだけでも想像ができません。
それでも我慢して、普通にF1マシンをドライブし続けるだけでリスペクトです。
そしてさらに、今回はきちんと結果も出しているのが驚きでした。
こちらはピレリが発表しているタイヤ戦略結果です。
44~45周目のセーフティーカーの際に、グロージャンとルクレールがピットインしなかったことがフォーカスされていましたが、実はグロージャンは1ストップだったんですよね。
指に激痛が走り、普通なら集中力も欠きそうなレースです。
そこをハースチーム得意のギャンブル戦略とがうまくマッチし、結果見事に今シーズン初入賞となる9位フィニッシュを果たします。
ただレースを続けるだけでも凄いのに、見事な結果を出したグロージャン。
今回のレースの隠れた主役だったのではないかと思います。
とにかくF1ドライバーはクレイジーな連中の集まり!
アイフェルGPで特にクレイジーさが目立った3人を紹介してきました。
その他にも、最終ラップで見事にファステストを叩き出し、2位表彰台でホンダの意地を見せてくれたマックス。
ルノーチームを一から強くしてきて、ようやく自身2018年以来の表彰台を獲得したリカルド。
ガスリーがまたも良いレースを見せてくれたし、予選でのルクレールの走りも見事でした。
このように、とにかくF1ドライバーは、良い意味でクレイジーな連中の集まりです!
彼らが魅せてくれる、常人では想像できないような異次元の活躍を見れるだけれ楽しいですよね。
F1で戦っているだけで凄いし、全ドライバーをリスペクトしています。
次はどんなクレイジーなパフォーマンスを見せてくれるのか。
次戦2週間後、ポルトガルGPを楽しみに待つこととしましょう!