昨日は2020年F1第11戦 アイフェルGP予選が行われました。
いやぁビックリしましたよね、やっぱりF1ドライバーって凄い人たちの集まりです(笑)
レーシングポイントのランス・ストロールの体調不良により、ニコ・ヒュルケンベルグが急遽予選からの代打出場。
まったくフリー走行などを走らずに、いきなり予選をレーシングスピードで疾走するなんて。
比べるまでも無いですが、例えば普段乗っていないレンタカー借りた時だって、慣れるのにしばらくかかります。
あらためて、F1って本当に考えられないレベルのドライバーたちが集まっているのだ、と実感させられることになりました。
その他にも、今回は見どころ満載です。
まもなく始まるF1アイフェルGPを楽しむためのポイントを5つ紹介したいと思います。
ヒュルケンベルグの最後方からの追い上げ
なにはともあれ、今回のグランプリ一番の見所はやはりヒュルケンベルグです。
午前11時にコーヒーを飲んでたら急に電話がかかってきて、午後3時からの予選に出ろ、という展開だったそうです。
その時ケルンに居たそうで、日本での距離感だと、東京とツインリンクもてぎくらいの距離感でしょうか。
まったく慣熟走行も無く、いきなり予選の一発アタックはさすがに厳しかったようで結果は最下位となります。
しかしQ2進出まで0.4秒と惜しいところまでいったのはあらためて凄い、もう超人としか思えないです。
土曜日は、2回のアタックで10周しか走れていません。
グリッドに着くためのレコノサンスラップで数周走るでしょうが、レースもぶっつけ本番に近いです。
最後方から徐々にマシンに慣れ、レースでもどのような超人的な走りを見せてくれるか。
徐々に上がっていくであろう、順位とタイムに注目しながら見ることにしましょう。
ルクレールはやっぱり凄いドライバー
予選で一番感銘を受けたのは、このシャルル・ルクレールの予選アタックです。
新パーツを投入することと、ここ数戦のようなエンジン全開ハイスピードサーキットでは無いことから、フェラーリには若干の戦力向上くらいは期待していました。
ところが結果は、まさかの4位、なんとレッドブル勢の間に割り込みました。
今年これまで2度の表彰台など予想を大きく上回る結果を持ち帰ってきたり、チームメイトに予選で圧勝し続けるルクレールは、やっぱり凄いドライバーだと思います。
おそらく、来年もチームに残るルクレールにパーツが優先的に回されていたりはするのでしょう。
それでもチームメイトは、あの4度のチャンピオンのベッテルです。
毎回チャンピオンに大差をつけ、期待を大きく上回る予選結果を持ち帰ってくるところが、将来のチャンピオン候補として期待していいのではないでしょうか。
このニュルブルクリンクは、ここ数戦よりも抜き辛いサーキットだと思います。
なので、ムジェロのときのような悲しいゴボウ抜かれは無いはずです(笑)
レースでは後ろのルノーやマクラーレンとの戦いになるでしょう。
上位グリッドから、どうタイヤマネジメントし凌いでいくか、ルクレールの戦いぶりに注目です。
撤退ニュース後の初GP、現場のホンダメンバーの意地
レッドブルは、マックス・フェルスタッペンが3位、アルボンも5位につけています。
順位よりも、今回の予選ではフェルスタッペンがメルセデス勢と非常に僅差の戦いが出来ていました。
セクターごとのベストタイムもほぼメルセデス勢と互角のタイムですし、レースペースでもタイム的には接戦で戦えそうです。
今回は、ホンダのF1撤退ニュース後の初めてのグランプリです。
我々ファンも悲しかったですが、でも現場で一生懸命働いているホンダのスタッフの方がきっともっと悔しかったはずです。
本社の撤退の判断が『やっぱりもったいなかったかも』と思わせるような、現場の皆さんの意地が現れた走りを期待して見ることにしましょう。
ハミルトンの最多勝記録達成なるか
前回ロシアGPはペナルティもあり取りこぼしましたが、ルイス・ハミルトンがミハエル・シューマッハーの持つ最多勝記録91勝に王手をかけています。
予選結果は2番手、少し確実に行ったのか、最終アタックでのコンディション変化などもありタイムが伸びませんでした。
見る側にとっては、これくらいのハンデがちょうどいいのかもしれません(笑)
レッドブルとはここ数戦ほどの差が無さそうなので、3番手のマックスをどう抑え、ポールのボッタスにどう仕掛けるのか。
本人は、この記録にそこまで拘っていないとコメントしていますが、きっとそんなことないはずです(笑)
少し苦労した中で、この記録を達成する方が喜びも大きいと思います。
6度のチャンピオンが2番手からどのような王道のレースを見せてくれるのか、記録達成の瞬間を見届けることになるのか、注目して見ることにしましょう。
天候によってはギャンブラーが現れるかも?
金曜日のフリー走行が中止になったように、読めない天候で有名なこのニュルブルクリンク。
いまのところ天気予報は曇天予報ですが、こことベルギーのスパだけは、天気予報はまったくアテになりません(笑)
思い出すのは、この動画の2007年のレース。
このレースがデビュー戦のヴィルケンホック選手、最後方からのスタートで失うものが無いので、まだ雨が降っていないスタート前にレインタイヤに履き替えるギャンブルに出ます。
その後、大粒の雨が落ちてきて、してやったり。
結果トップを6周も走行するという、大波乱があったレースですよね。
今回、最後方からのスタートとなるヒュルケンベルグ、ほかにギャンブルが好きそうなハース勢、中団勢では失うものが無いベッテルあたり。
もしかしたら、このあたりのドライバーが思い切ったギャンブルに出てくるかもしれません。
天候が不安定なサーキットならではの楽しみなので、もし天候が悪くなれば、安全第一を祈りつつ、誰がギャンブラーになるのかに注目してみましょう。
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以上、アイフェルGPの見どころを5つほど紹介しました。
もちろん、推しのドライバーの活躍や、ライコネンの最多出走記録など、他にも見どころは満載です!
とにかく天候が不安定なサーキットです。
事故が無いことを祈りつつ、F1アイフェルGPを楽しむこととしましょう!