次に目指すは、異なる4チームでの優勝です!
これまでのF1の歴史で、異なる複数チームでの表彰台や優勝実績を調べてみました!
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先日のアゼルバイジャンGP、日本にもファンの多いベッテル。
復活の走りと表彰台獲得に、ジーンときた方も多かったですよね!
そんなベッテル、実は今回の表彰台でこんな珍しい記録を達成しました。
『異なる4チームで、表彰台を獲得』
いろんなチームに乗って、しかも長い期間活躍することが必要な記録です。
これって相当珍しい記録で、これまでのF1の歴史でそんなに多くないはずなのでは?
気になってきたので、調べてみることにしました!
さっそくデータを見てみることにしましょう!
『異なるチームでの表彰台』ランキング
チーム数 | ドライバー | チーム名 |
---|---|---|
5 | R.パトレーゼ | アロウズ、ブラバム、アルファロメオ、ウィリアムズ、ベネトン |
R.バリチェロ | ジョーダン、スチュワート、フェラーリ、ホンダ、ブラウンGP | |
4 | S.ベッテル | トロロッソ、レッドブル、フェラーリ、アストンマーチン |
A.プロスト | ルノー、マクラーレン、フェラーリ、ウィリアムズ | |
N.ピケ | ブラバム、ウィリアムズ、ロータス、ベネトン | |
J.アレジ | ティレル、フェラーリ、ベネトン、ザウバー | |
J.バトン | BAR、ホンダ、ブラウンGP、マクラーレン | |
G.フィジケラ | ジョーダン、フェラーリ、ベネトン、ルノー | |
N.ハイドフェルド | ザウバー、ウィリアムズ、BMW、ルノー |
(調査条件)
- 1987年以降の現役ドライバーを調査
- フォースインディアとレーシングポイントは、同一チームとして集計
- メーカーが前身チームを買収した場合、別チームとして集計
1987年以降で、異なる4チーム以上で表彰台を獲得したドライバーを一覧で表にしました。
あれれ!?
意外に多いですね、ベッテルが9人目ということがわかりましたね。
ただし、前身チームをメーカーが買収したケースも、別のチームとしてカウントしています(表の緑字)。
これをもし同一チームとしてカウントしたら、バトン、フィジケラ、ハイドフェルドは圏外です。
それでも6名なので、やっぱり意外に多いですよね。
トップは5チームで表彰台を獲得したパトレーゼとバリチェロです。
2人とも最多出場記録を保持していた、鉄人と言われたドライバーです。
並みいるチャンピオンを抑えて、鉄人2人がトップ。
そして、チャンピオン以外のドライバーが、6名中3名と半数を占める結果です。
よって『多くの異なるチームで表彰台を獲得する』ためには。
チャンピオンとしての能力も大事ですが、同じくらい鉄人度合いも重要だということですかね(笑)
では、『異なるチームで優勝した回数』は別の結果になるのでしょうか?
ついでに、調べてみたので見てみることにしましょう。
『異なるチームでの優勝』ランキング
チーム数 | ドライバー | チーム名 |
---|---|---|
4 | A.プロスト | ルノー、マクラーレン、フェラーリ、ウィリアムズ |
3 | S.ベッテル | トロロッソ、レッドブル、フェラーリ |
K.ライコネン | マクラーレン、フェラーリ、ロータス | |
F.アロンソ | ルノー、マクラーレン、フェラーリ | |
J.バトン | ホンダ、ブラウンGP、マクラーレン | |
N.ピケ | ブラバム、ウィリアムズ、ベネトン | |
G.ベルガー | ベネトン、フェラーリ、マクラーレン |
(調査条件)
- 1987年以降の現役ドライバーを調査
- メーカーが前身チームを買収した場合、別チームとして集計
1987年以降で、異なる3チーム以上で優勝したドライバーを一覧で表にしました。
まず4チーム以上で優勝したのは、アラン・プロストしか居ないです。
『表彰台ではなく、優勝』を異なる4チーム以上で経験するとなると、やっぱりハードルが相当上がることがわかります。
そして、3回以上でも7人しか居ませんし、ゲルハルト・ベルガー以外は全員チャンピオンです。
なので、やはり異なる複数チームで優勝するということは、表彰台を経験するよりも格段にハードルが上がっていることがわかります。
そしてよく見てみると。
この中で、ベッテル、アロンソ、ライコネンと現役ドライバーが3人もいるのも面白いですよね。
今年、この記録更新にも注目!?
もし今年、このベッテル、アロンソ、ライコネンのうち誰かが優勝すれば。
異なる4チームでの優勝で、プロストの記録に並びます!
そして、アロンソかライコネンが表彰台に乗れば。
ベッテルと同じく、異なる4チームでの表彰台記録ということになります!
ベッテルは、この勢いでぜひ優勝を狙って欲しいですよね。
そしてアロンソやライコネンには優勝はともかく、今年はこれまでにすでに8名が表彰台にあがっていて、このところ波乱のレースも続いています。
十分チャンスがあるのではないでしょうか。
見てきた通り、異なるチームでの表彰台や優勝。
ぜひこんな着眼点からも、今年のF1を楽しんでみてはいかがでしょうか!
以上、異なるチームでの表彰台と優勝の調査についてでした!