ルイスだからこその怒涛の追い上げだし、マックスだからこそ抵抗できたのではないでしょうか。
素晴らしいレースを魅せてくれた両雄に感謝です!
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2021年F1第19戦サンパウロGPが終了しました。
いやぁ、深夜に本当に良いものを見せてもらいました。
こういうレースを見ると、「F1が大好きで、F1を見ていて本当に良かった」と思います。
そんな歴史に残るであろう、素晴らしいレースとなりました。
とにかくもう言葉は要らない、そんな凄いレースだったので。
リアルタイム視聴して眠いこともありますし(笑)
サクッと見て行くことにしましょう!
スタートはレッドブル1-2、ハミルトンも6番手に!
まずはスタートです。
ポールポジションのメルセデス・ボッタスがやや出遅れ。
レッドブル・ホンダのフェルスタッペンとペレスが、いきなり1-2体制となります!
これはビックリ、レッドブル勢とすれば、これ以上ない最高の幕開けでした。
一方メルセデスとしては、10番手スタートとなるハミルトンが追い上げてくるまで。
ボッタスがレッドブル勢に蓋をしたかったところでしょうが、その思惑がいきなり外れてしまいます。
しかしそのハミルトン、そんな助けは必要なかったようです。
10番手からスタートで3台抜き、ノリスが後退したことからいきなり6番手で1周目を終えます。
そしてすぐにフェラーリ勢2台をパスし、チームメイトのボッタスに譲られる形で、
なんと5周目には3番手まで上がってきます。
たった19周目で、マックスとルイスのマッチレースに!
その後セーフティーカーが入り、10周目にレースは仕切り直し。
そして18周目、ついにハミルトンが2位ペレスを捉えます。
これで1位フェルスタッペン、2位ハミルトンという。
序盤にして早くも、タイトルを争う二人のマッチレースの様相を呈してきます。
セーフティーカーが入ったとはいえ、10番手スタートからまさか19周目に2番手まで上がってくるなんて。
たとえ今回のマシンがエンジン交換によりズバ抜けて好調だったとしても、なかなか出来ることではありません。
このあたりが流石ハミルトン、さすが7度のワールドチャンピオンです。
息の詰まるコース上の戦いとチーム戦略
そこから、ハミルトンの2度目のピットストップが完了する43周目まで。
コース上ではコンマ1秒を争う熾烈なタイムの応酬、そして両チームのタイヤ交換戦略を見守ることになります。
ここまでは、静かながらもアツい戦いという感じでしょうか。
いろんなタイヤ交換戦略を予想したり、タイヤのタレを予想したり。
もうこの2台のラップタイミングとテレビを、必死ににらめっこ状態でした(笑)
そしていよいよ、両雄の最後のタイヤ交換が終わり。
あとはコース上での、タイトルを争う二人の激アツのバトルへと入っていくことになります。
48周目、2台ともにコースアウト!
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DRS圏内に入ろうとするハミルトンと、入らせまいとするフェルスタッペン。
まさにコンマ1秒を巡る戦いが数周続いた後に、48周目に両雄が接近。
そしてこのバトルですよ、引かない両雄!
ヒヤヒヤしながら観ていましたが、両者うまくアウトサイドに逃げて、かろうじて接触事故にはならず。
その後も息が詰まる戦いが10周以上に渡り続きます。
フェルスタッペンは、ウェービング(ジグザグ走行)するなど、もう何が何でも守ろうという気迫が感じられます。
このバトル、きっと賛否両論あったのではないかと思います。
ウェービングは絶対ダメですが、コースアウトについては、ペナルティどころか審議にすらならなかったのは少し驚きましたが。
でもペナルティで決着という、興醒めする結果にならなかったのは良かったと思います。
59周目、ついにハミルトンがオーバーテイク!
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そして59周目、このオーバーテイクです。
もう言葉は要りません、素晴らしい芸術的なオーバーテイクです!
この動画には映っていませんが、この周の1コーナーですでに攻防は始まっていて。
ハミルトンがインを差す動き、おそらくフェイントだったんだと思いますが。
これに反応したフェルスタッペンが少しライン取りが厳しくなって加速が鈍り。
その挙動が、この4コーナーでのオーバーテイクにつながります。
ルイスもマックスも、とにかく凄い!
結局そのまま、ハミルトンが今シーズン6勝目、通算101勝目の優勝。
2位にフェルスタッペンが入る結果となりました。
フェルスタッペンは悔しかったでしょうが。
でもなんだか二人とも、晴れ晴れした表情をしているように思いませんか!?
ファンとしてもこんなレースを見せられたら、結局朝まで興奮して眠れませんでしたよ(笑)。
なのでもう一度、レースを見直してみたのですが。
10番手からまさかの優勝を遂げたルイスが凄いのは当然として。
ここまで直線スピードに差がありながら、59周目まで抑え切ったフェルスタッペンもやっぱり凄かったです。
ハミルトンだから、ここまで追い上げることができたんでしょうし。
フェルスタッペンだから、ここまで抑え込むことができたんでしょう。
この二人だからこそ、こんな素晴らしいレースとなったということですよね!
なので二人ともリスペクトですし、この二人に大きな拍手を送りたいです。
残る3レース、ドライバーズタイトル争い。
この二人の差は、14ポイント差となりました。
ファステストラップによるポイントを除くと、マックスはまだあと2回2位で負けても同点。
とは言ってもフェルスタッペン、4輪デビュー以降、初のポイントリーダー、初のタイトル争いです。
次も負けたりすると、初のタイトル争いにおそらく強烈なプレッシャーがかかってくるはずです。
次戦初開催のカタールGP、ここをどちらが制するのか?
いよいよ今シーズンのタイトル争いも、大一番を迎えることになりそうです。
もうフェルスタッペンにもハミルトンにも、どちらにも勝って欲しいと思うような素晴らしいシーズンです。
とにかくまた今回のような、歴史に残る両雄の素晴らしいレースを期待して。
次戦カタールGPも、目一杯楽しむこととしましょう!
以上、2021年F1第19戦サンパウロGPについてでした!